出版社内容情報
《内容》 新生児に携わる医師・助産師はじめすべてのスタッフ必読の書,待望の第3版。第2版の“新生児学のすばらしさ”と“新生児学の面白さ”そして“新生児医療の重要性”に加えて,ディベロップメンタルケア・予後不良な児および児を失った家族への援助などが書き加えられた。新知見とともに著者の思想の展開までも垣間見ることのできる1冊。
《目次》
1 新生児学総論
2 発育・発達とその評価
3 新生児診断学
4 新生児の養護と管理
5 家族への援助
6 母子相互作用
7 医療事故と医原性疾患
8 新生児医療と医の倫理
9 体温調節と保温
10 栄養の基礎と臨床
11 水-電解質バランス
12 内分泌系・代謝系の異常と管理
13 呼吸器系の生理と臨床
14 循環器系の基礎と臨床
15 黄疸の基礎と臨床
16 血液系の病態と臨床
17 免疫系と感染
18 中枢神経系の障害と臨床
19 先天異常と遺伝
20 主要疾患の病態と管理
索引
内容説明
今回の改訂に関しては、新しい内容を盛り込むが全体のページ数は増やさないという条件を自らに課した。その理由は、本書は必要事項のすべてを網羅する使命を帯びている教科書や、最新の医療法や薬物を記載することが要求される治療診断マニュアルとは異なり、新生児医療に携わる際の基本的な考え方を学んでもらうことを目的としているところから、その全体が俯瞰できる範囲にとどめるべきと考えたからである。サイトカイン、急性胃粘膜病変(AGML)、Gilbert症候群、一酸化窒素(NO)、患者同調型人工換気装置(PTV)、脳低体温療法、ディベロプメンタルケアなど、いくつかの第2版にはみられなかった項目を加えた。それらの新しい項目の中で、第4章「ディベロプメンタルケア」や、第6章「やさしさとは」などでは、新生児医療における心を育むことの重要性に触れた。それは21世紀の医療は心の医療であるといわれてきて久しいが、筆者は新生児医療においても、あるいは新生児医療こそ、心の医療の核をなすものであると考えるに至ったからである。
目次
新生児学総論
発育・発達とその評価
新生児診断学
新生児の養護と管理
家族への援助
母子相互作用
医療事故と医原性疾患
新生児医療と医の倫理
体温調節と保温
栄養の基礎と臨床〔ほか〕
著者等紹介
仁志田博司[ニシダヒロシ]
1942年福島県伊達郡保原町城の内に生まれる。1968年慶応義塾大学医学部卒業。1969年~1974年ジャージー市立病院・シカゴ大学・ジョンズ‐ホプキンス大学で、小児科学・新生児学を研修。米国小児科専門医および新生児周産期専門医の資格を取得。1974年~1984年北里大学医学部小児科講師(新生児室主任)。この間、神奈川県新生児救急医療システムの確立に参画。1984年東京女子医科大学に新しい周産期医療の確立をめざした母子総合医療センターが設立されるのにあたり、助教授、新生児部門長として就任。1988年4月1日より同センター教授。1988年早稲田大学人間総合研究センター客員研究員。1995年北里大学医学部客員教授。2000年4月1日より東京女子医科大学母子総合医療センター所長就任
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