出版社内容情報
《内容》 平成14年度長寿科学業績集として,厚生労働科学研究の痴呆部門の成果をまとめたもの。痴呆の基礎研究から,実際の診断・治療,介護や社会支援,痴呆政策の国際比較に至るまで,第一線で活躍している執筆陣により,ポイントを押さえて簡潔にまとめられている。老年期痴呆の克服をめざす多方面からの取り組みの現状について俯瞰したい読者に最適。
《目次》
序論
高齢社会の痴呆は宿命か
痴呆の生物学的基礎
細胞老化と痴呆
脳の加齢と痴呆
アルツハイマー病の病因と病理
アルツハイマー病の神経病理
アルツハイマー病の遺伝子異常と危険因子
アルツハイマー病の病前生活習慣-特に食事栄養因子について
脳病変におけるコレステロールの意義
アルツハイマー病における血管病変の意義
アルツハイマー病の症候と診断
軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment)と痴呆への進展
初期症状-特異的症状と早期診断
主要症候-記憶障害と認知障害を中心に
アルツハイマー病診断のためのバイオマーカー-現状と将来
脳画像所見-特徴と鑑別診断
脳血管性痴呆
脳血管性痴呆の危険因子と脳病変-わが国の特徴
脳血管性痴呆の病型と症候,診断基準
脳変性疾患による痴呆-実地診断,介護現場のために
レビー小体型痴呆
前頭側頭型痴呆
皮質下性痴呆を再考する
痴呆の治療
QOLから見た痴呆の評価スケール-治療効果測定を目的にして
薬物治療の基本-現状と未来
脳血管性痴呆の治療と予防
非薬物的介入療法
特異的症候(人格障害,幻覚,妄想,徘徊)とその治療
脳機能賦活法-脳卒中に対する神経リハビリテーションを中心に
痴呆疾患における理学療法の意義
痴呆治療のクリニカルパス
痴呆の介護と社会的支援
痴呆症の進行遅延は可能か
グループホームの現状と問題点
在宅環境支援のあり方
介護負担-現状と対策
成年後見制度-現状と未来
痴呆予防と進行阻止の社会政策
痴呆対策の国際比較
わが国の痴呆性高齢者支援対策
ドイツの痴呆対策
和文索引
欧文索引
目次
痴呆の生物学的基礎
アルツハイマー病の病因と病理
アルツハイマー病の症候と診断
脳血管性痴呆
脳変性疾患による痴呆―実地診断、介護現場のために
痴呆の治療
痴呆の介護と社会的支援
痴呆対策の国際比較
著者等紹介
柳沢信夫[ヤナギサワノブオ]
関東労災病院院長、信州大学名誉教授。1960年東京大学医学部卒業。80年信州大学医学部第三内科教授。93年信州大学医学部付属病院院長。96年信州大学医学部部長。97年国立療養所中部病院院長。2001年現職。専門分野は神経内科、運動障害、老年神経学。医学博士
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