出版社内容情報
《内容》 開かれた社会では,問題を「外部とシェアする」ことが不可欠だと村上龍に言わしめた東京武蔵野病院における“長期在院者の脱施設化プロジェクト”を読者参加型ケースブックという画期的スタイルで紹介。クライアントの人生の時間軸に沿ったケアとは? 医療の継続性・一貫性とは? 今こそ求められる精神医療を新しい視点から体感できる書。
《目次》
序
第1章 この本の使い方
第2章 私たち専門職は何をしようとしているのか
第3章 MPRS(東京武蔵野病院精神科リハビリテーション・サービス)とは
第4章 ケースへのかかわり(概説)
第5章 ケースにふれて精神科リハビリテーションを考えてみよう
第6章 評価の問題
参考文献
付録
おわりに
内容説明
本書は精神科リハビリテーションに携わる医師、専門職、精神科リハビリテーションの分野で働く志のある人々に向けた本である。ボランティア、家族、そしてともにリハビリテーションに取り組む当事者にも参考になる点は多々あると考える。大きな目的は、リハビリテーションを促進するうえでの考え方、かかわり、技法、人材の動かし方などを紹介することである。
目次
第1章 この本の使い方
第2章 私たち専門職は何をしようとしているのか
第3章 MPRS(東京武蔵野病院精神科リハビリテーション・サービス)とは
第4章 ケースへのかかわり(概説)
第5章 ケースにふれて精神科リハビリテーションを考えてみよう
第6章 評価の問題
著者等紹介
野田文隆[ノダフミタカ]
大正大学教授・人間学部人間福祉学科。1948年生まれ。東京大学文学部英米文学科卒業。(株)マッキャン・エリクソン博報堂、(株)サン・アドに広告コピーライターとして勤務した後、千葉大学医学部入学。1984年卒業後1年の研修を終えカナダ、バンクーバーにわたる。ブリティッシュ・コロンビア大学精神科臨床研究員として4年間のレジデントトレーニングを受ける。1989年帰国後、(財)精神医学研究所付属東京武蔵野病院に勤務、社会療法部長として主に精神科リハビリテーションに携わる。1996年よりブリティッシュ・コロンビア大学精神科臨床助教授も兼任。同年、カナダ、マックギール大学、社会・多文化間精神医学部門に客員教授として短期留学。1999年4月より現職。ブリティッシュ・コロンビア大学精神科Adjunct Professor、多文化間精神医学会理事長、世界精神医学会多文化間精神医学セクション事務局長、東京障害者職業センター医学アドバイザー、バンクーバー総合病院多文化外来スタッフなども兼ねている
寺田久子[テラダヒサコ]
桜町病院・精神神経科部長。広島県生まれ。慶応義塾大学法学部法律学科卒業後、病気を苦にした友人の非業の死に強く心を揺さぶられ、医学の道を目指す。1986年広島大学医学部を卒業。慶応義塾大学医学部精神神経科に入局。1年間の卒後研修を終了後、国家公務員共済組合立川病院にて、合併症をもつ精神科患者の心身両面の治療に携わる。1988年から(財)精神医学研究所付属東京武蔵野病院に勤務。慢性期閉鎖病棟、急性期閉鎖病棟、急性期開放病棟を担当した後、1993年秋から、約7年間リハビリテーション・ユニットにて、長期在院者の脱施設化のプロジェクトに携わる。このリハビリテーションの体験から当事者の人生の時間軸にそったケアの必要性を体得し、医療の一貫性、継続性、そして医師患者間の信頼間の重要性を痛感する。2000年6月から渡米。ボストンのハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院にて臨床研修を積み、米国流のリハビリテーションの方法を学んだ。2003年春に帰国、現職につく
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