出版社内容情報
《内容》 ベル麻痺で有名な医師にして解剖学者であるCharles Bellが遺作として残したヒトの表情の解剖学。古今の名画の鑑賞や人体の構造や筋の動きから高次な現象としての「表情」を分析する名著。芸術解剖学書として、今、よみがえる。
《目次》
チャールズ・ベルの生涯と研究(岡本 保)
序説 表情について
第1章 頭と顔の形の不変性,表情との対比
第2章 脳・頭蓋骨・頭形
第3章 人の顔の表情の起源
第4章 人の顔面筋
第5章 比較解剖学からみた人の感情表現
第6章 人の笑いと泣き
第7章 喜怒哀楽の表情
第8章 身体と対比した表情
第9章 彫刻に必要な解剖学
第10章 画家に必要な解剖学
附録
ベル「神経系の解説」(アレキサンダー・ショー)
表情研究の歴史-古代から現代まで(岡本 保)
ベル冠名用語と主要業績
ダーウィン図版集『人間と動物の情動表現』より
内容説明
チャールズ・ベル以前の時代には、人間の身体のすみずみまでいきわたる神経は解剖学者による検討では混沌としていて解明の望みのない謎であったが、著者は造物主の作品には不完全で無駄に複雑なものはなく、この見かけ上の混乱も人間の探求の届く範囲内にあると信じていた。情熱や情動の影響で顔つきや身体全体の動きがどう変化するかを追跡しながら、神経の起始、走行、停止に関して非常に注意深く検討した結果、従来知られなかった根本的事実をつきとめ、それに続く研究で動物のこの組織の中に簡潔な美が存在することを医学界に提示した。
目次
チャールズ・ベルの生涯と研究
序説 表情について
第1章 頭と顔の形の不変性、表情との対比
第2章 脳・頭蓋骨・頭形
第3章 人の顔の表情の起源
第4章 人の顔面筋
第5章 比較解剖学からみた人の感情表現
第6章 人の笑いと泣き
第7章 喜怒哀楽の表情
第8章 身体と対比した表情
第9章 彫刻に必要な解剖学
第10章 画家に必要な解剖学
著者等紹介
岡本保[オカモトタモツ]
富坂診療所神経内科
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