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本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
武井 康則
10
受刑者の再犯率が高い今、受刑者に責を求めるのではなく、彼らが犯罪に走る構造、再犯に至る構造を解き明かし、その予防、阻止のために本人から話を聞こうというもの。その中でやはりキーワードになるのは、人との繋がり。繋がりとは相談できること。相談するためには自分をわかってもらう必要があり、話す必要があり、許される必要がある。恵まれない環境に生まれ育ち、人との関係が欠如していたためそれを学ぶことのなかった彼らに与え学ばせるとなる。まあ、そう話はうまくいかないが、ケアや人間関係を考えるうえで意味ある一冊。2026/05/27
takao
2
ふむ2026/05/15
あまみ
1
当事者研究ってよく目にするけど本は初めて読んだ。「当事者が経験した身近な困り事、悩み、問題を『研究課題』として対象化し、それを考察して解き明かしていく。」というのが当事者研究とのこと。社会と繋がるために犯罪に頼るしかなかった累犯の受刑者。当事者研究で苦労を語りそれを聞いてもらうことで、犯罪に頼る手前でまず人に相談するという手段の練習にもなり、生活の再建をはかっていく。話を聞いてもらうことの力を感じる。それを支援するサポートチームもすごい。2026/05/05
よしお
0
・名前も知らないくらいの他人が周囲をぼんやりと保護していることを感じた。 ・この本を読み終わり、自身を振り返っても繋がっていたいという気持ちには澄んだものと澱んでしまうものがあったなと思った。 ・関わり方のタイミングやバランスについて。一つ挙げるなら、共通ルールを破った時、はっきりとした態度で(それはいけない)諭すべきなのか、待ち構える(どうしたの?らしくないね)べきなのか。その相手だからなのかとか、その人自身の中でも使い分けがあるとか。 ・待つこと、はやはり今後も最大の関心ごと。2026/06/10
ナオミ
0
プリズンサークルを映画で観ていたが、別のアプローチでのケア論。受刑者の傷は掘り起こさない。本人が語り出さない限りトラウマに強くフォーカスしないし加害行為の意味についても掘り下げない。主観を重視し、いまここでを軸に、自分の人生を他者目線で眺めてみる。人とこと(問題)を分け、人に対してはユーモアを伴った共感的肯定的人権尊重の態度を大切にする。これは本当に困難で根気強さが求められる仕事。あなたを研究対象として知りたい、研究を社会の役に立てたいと、依頼者として揺るがない姿勢に圧倒される。刑務官側の視点もあり良書。2026/05/19




