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本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
49
このシリーズの本には、考えさせられることが、とても多い。当事者研究という言葉は知っている程度なので、興味深く読めた。相談するということができない・できる人がいない・・ということが、一番、印象に残っている。人との関わりに対する考え方も、そうなのかと。ちょうど、「人に頼ることをどう思いますか」というテーマでの時間があって、それとシンクロすることになった。制限があったほうが、ある意味では楽だということが、とても切ない。この本の内容は、いろいろなところで当てはまるように思う。2026/09/28
こばまり
32
あの向谷地氏の刑務所での取り組みと聞き、読まずにおられようか。支援というよりも応援。氏が長年当たり前のように持たれている視座が専門職には難しい。刑務官がともに研究に参加し、そのインタビューが掲載されているのも本書の目玉である。2026/09/04
Roko
30
この本は、受刑者Aさんに関する当事者研究です。彼は、6歳で万引きを覚え、16歳で少年院、20歳以降は断続的に刑務所で暮らし、現在40台半ばです。Aさんはどうして何度も刑務所へ戻ってきてしまうのか? それを知るためには、彼の心の内を探っていかなければなりません。彼自身にもよくわからない何かが、彼をそうさせているのですから。そして分かったことは、彼には頼れる人、安心して相談できる人がいなかったということです。母親にすら愛してもらえなかった彼のこれまでの人生は、いつも孤独でした。2026/09/12
武井 康則
11
受刑者の再犯率が高い今、受刑者に責を求めるのではなく、彼らが犯罪に走る構造、再犯に至る構造を解き明かし、その予防、阻止のために本人から話を聞こうというもの。その中でやはりキーワードになるのは、人との繋がり。繋がりとは相談できること。相談するためには自分をわかってもらう必要があり、話す必要があり、許される必要がある。恵まれない環境に生まれ育ち、人との関係が欠如していたためそれを学ぶことのなかった彼らに与え学ばせるとなる。まあ、そう話はうまくいかないが、ケアや人間関係を考えるうえで意味ある一冊。2026/05/27
きゅー
7
刑務所で行われた当事者研究の記録。今回当事者研究を行った受刑者Aは、現在40第半ばだが人生の大半を刑務所で過ごしている。彼が当事者研究によってどのように変わったか/変わらなかったのか私たちは記録をたどる。ここで重要なのは、当事者研究によって刑務官の受刑者への態度が、断定的なものから、相手のことを受容するように変化していったことだろう。オープンダイアローグの手法のリフレクティングも取り入れたということで、その場にいる者だけではなく、当事者研究に関わらなかった刑務官の態度も変わっていったという記述もある。2026/07/21
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