甲状腺細胞診アトラス - 報告様式運用の実際

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甲状腺細胞診アトラス - 報告様式運用の実際

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  • サイズ B5判/ページ数 241p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784260039093
  • NDC分類 493.49
  • Cコード C3047

出版社内容情報

わが国最初の甲状腺細胞診に特化したモノグラフ
「甲状腺癌取扱い規約」第7版(2015年刊)に準拠した、わが国最初の甲状腺細胞診に特化したモノグラフ。個々の病態について多数の写真を掲載し、日常的に用いられる報告様式に基づいて、細胞の特徴や所見を分かりやすく解説している。WHO組織分類とベセスダシステムの改訂がもたらした、わが国の甲状腺疾患の診断・治療の現場におけるある種の混迷状態に終止符をうつことを目指している。

目次
序 文
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 甲状腺腫瘍の組織診・細胞診の国際標準として広く用いられているWHO甲状腺組織分類とベセスダシステム甲状腺細胞診報告様式が,2017年に改訂されました.これまでわが国の組織診・細胞診の基準は甲状腺癌取扱い規約に記載され,その内容は基本的にWHO組織分類・ベセスダシステムに準拠...
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目 次
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甲状腺腫瘍の組織学的分類
甲状腺細胞診の判定区分と該当する所見および標本・疾患

I 総論
 1 甲状腺細胞診の臨床検査における位置付け
  a 細胞診と組織診の関係
  b 甲状腺穿刺吸引細胞診
 2 甲状腺疾患の細胞診と組織診
  a 甲状腺細胞診の対象となる疾患
  b 甲状腺癌取扱い規約/WHO甲状腺組織分類との関係
  c 「甲状腺癌取扱い規約」第7版の意義と甲状腺細胞診報告様式
 3 甲状腺細胞診報告様式の概要
  a 判定区分
  b 所見および推定病変
  c ベセスダシステムとの違い
   (1)嚢胞液の適正・不適正
   (2)悪性危険度と推奨する臨床対応
   (3)その他の事項
 4 検体採取と検体処理
  a 穿刺吸引手技
   (1)目的
   (2)適応と禁忌
   (3)インフォームドコンセント
   (4)準備と前処理
   (5)超音波診断装置の設定
   (6)穿刺部位
   (7)刺入法
   (8)原理
   (9)穿刺方法
   (10)穿刺手技
  b 塗抹法
  c 固定法
  d 液状処理検体標本作製法
  e 液状処理法導入の意義
 5 塗抹標本と液状処理標本の見方の違い
  a 液状処理標本の導入
  b 液状処理標本における細胞像の一般的特徴
   (1)背景
   (2)出現様式
   (3)細胞質
   (4)核
  c 代表的な甲状腺疾患における液状処理標本の細胞像
   (1)橋本病
   (2)腺腫様甲状腺腫
   (3)濾胞性腫瘍
   (4)乳頭癌
   (5)髄様癌
   (6)リンパ腫

II 診断カテゴリーに特徴的な細胞所見
 1 検体不適正
  a 検体不適正とは
  b 標本作製不良
  c 病変を推定するに足る細胞ないし成分の不足
 2 嚢胞液
  Memo 悪性の危険度と臨床的対応
  Memo 頸部リンパ節穿刺検体が嚢胞液の場合
 3 良性
  a 腺腫様甲状腺腫
  Memo 良性濾胞性結節とは
  Memo 濾胞性腫瘍との相違点
  Memo 濾胞型乳頭癌との相違点
  Memo 通常型乳頭癌の乳頭状構造との相違点
  b 甲状舌管嚢胞
  c バセドウ病(グレーブス病)
  d アミロイド甲状腺腫
  e 急性甲状腺炎
  f 亜急性甲状腺炎(ド・ケルヴァン甲状腺炎)
  g 橋本病(慢性甲状腺炎)
  Memo リンパ球性甲状腺炎とは
  h IgG4 関連甲状腺炎
  i リーデル甲状腺炎
 4 意義不明
  a 乳頭癌の可能性がある標本
  b 濾胞性腫瘍の可能性がある標本
  c 好酸性細胞型濾胞性腫瘍の可能性がある標本
  d リンパ腫と橋本病の鑑別が困難な標本
  e 髄様癌の可能性がある標本
  f 特定の病変が推定困難な標本
  Memo 臨床的対応と精度管理
 5 濾胞性腫瘍
  a 濾胞性腫瘍(意義不明を含む)
  b 好酸性細胞型濾胞性腫瘍
  c 異型腺腫
  Memo 濾胞性腫瘍の臨床的対応と精度管理
  Memo 「甲状腺癌取扱い規約」第7版と「ベセスダシステム」第2版との違い
 6 悪性の疑い
 7 悪性
  a 乳頭癌
   (1)通常型
   (2)濾胞型乳頭癌
   (3)大濾胞型乳頭癌
   (4)好酸性細胞型乳頭癌
   (5)びまん性硬化型乳頭癌
   (6)高細胞型乳頭癌
   (7)充実型乳頭癌
   (8)篩型乳頭癌
  b 低分化癌
  c 未分化癌
  d 髄様癌
  Memo 診断的アプローチ
  e リンパ腫
   (1)MALTリンパ腫
   (2)びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
   (3)濾胞性リンパ腫
  Memo 術前診断アルゴリズム
  f 転移性(続発性)腫瘍

III NIFTPをめぐる諸問題
 1 NIFTP誕生の背景と経緯
  a 乳頭癌の診断基準の変遷
  b 癌として治療することで,どのような不都合が起こったか
  c 癌の診断基準が病理医ごとに違っていた
  d 境界腫瘍の提唱
  e 境界腫瘍は,再発/転移しないのか?
  f 境界腫瘍を癌の前駆病変と仮定すると,NIFTPを経過観察したら
      進行癌になるのか?
  g NIFTPの導入は細胞診にどのような影響を与えるか?
 2 WHO 組織分類 第4版で提起されたいわゆる境界病変
  a 被包性濾胞型腫瘍とは
  b WHO分類 第4版の変更のポイント
 3 NIFTPの細胞診判定
  a 通常型乳頭癌と濾胞型乳頭癌
  b 非浸潤性濾胞型乳頭癌からNIFTPへの改名
  c NIFTP導入の影響
  d NIFTPによる誤診の防止
  e 濾胞型乳頭癌と通常型乳頭癌の細胞所見
  f NIFTPと通常型乳頭癌の細胞学的鑑別法
  g 乳頭癌の細胞診で特に注意すること
 4 細胞診専門医・病理専門医からみたNIFTP
  a 被包性濾胞型乳頭癌とNIFTP
  b 乳頭癌の核所見とは
  c NIFTPの診断基準
  d NIFTP診断の実際
  e NIFTP診断の問題点
 5 病理専門医から見たNIFTP―NIFTPと診断すべき腫瘍とは何か?
  a NIFTPの名称が適当かもしれない腫瘍
  b 異型腺腫
  c 硝子化索状腫瘍
  d Well differentiated tumor-uncertain malignant potential(WDT-UMP)
  e 被包型乳頭癌
  f 濾胞型乳頭癌
  g 大濾胞型乳頭癌
  h 篩型乳頭癌
  i まとめ
 6 超音波専門医からみたNIFTP
  a 濾胞型乳頭癌の超音波診断
  b 濾胞型乳頭癌におけるNIFTPとNIFTP以外の濾胞型乳頭癌との
      超音波所見の違い
  c NIFTPの臨床像
  d NIFTPの診断における超音波診断の位置付け
 7 内分泌外科専門医からみたNIFTP
  a 術前診断―過剰診断からの対応
  b 治療
  c 術後診断
  d NIFTPは術前診断可能か
  e NIFTP導入の問題点

索引