出版社内容情報
慢性的な“生きづらさ”に悩む看護師のマミコさんが、カウンセリングルームにやってきた――認知行動療法を超えて効果がある2つのアプローチ、「マインドフルネス」と「スキーマ療法」を、マミコさんと一緒にカウンセリング体験できるのが本書です。BOOK1はマインドフルネス中心、BOOK2はスキーマ療法中心。読み進めていけば、これらの技法が自然に理解できるようになっています。
伊藤 絵美[イトウ エミ]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よと
15
認知行動療法、マインドフルネスが分かりやすく説明されています。どちらかというと自分に活用するというより、こういった治療法があるよという事を認識させてくれる本のように思う。どのワークがどうやって効果が出るかがマミコさんを例題に書かれています。他の本で読んだマインドフルネスは分かり難いところがあったのですが、この本の説明はとても分かりやすかった。マインドフルネスってそういう事だったんだと納得。book2も読んでみようと思います。2022/03/10
okaching
11
まさに自分が探していた本に出会った。自分のプチトラウマを見直せる期待が強い。また、日頃自分の感情を客観視できてるなとも思えた。対人関係療法が客観視することにおいては良かった。よんでみて、このマミコさんの傷や辛さを思うと心が痛む。自分が相手にしている子達も同様だと思うと、より勉強が必要だと思う。この繊細さに傷をつけてしまいそうで。と同時にマミコさんが感じている孤独感は10数年前に自分も同様な経験がある。幸いに自分はその時に今の嫁が側にいてくれた。その当時の自分の精神について、分析したくなった。2017/10/08
駿ばぱ
10
話が具体的でわかりやすかったです。マインドフルネスのうんこのワークが面白かった。。。2016/09/30
Fumi
9
この本を読んでいて印象的だったのは「受け止め、味わい、手放す」という言葉。特に「手放す」という考え方。ストレスを感じたり、イライラした時に「どうにかこれを抑えないと」と躍起になるより「自分がどう感じたのか見つめ直し、それを良い悪いで判断しない」ということが重要であるとのこと。マイナス感情=悪いというイメージがあったが、感情に良し悪しという評価はつかないということをこの本は教えてくれる。また、イライラや怒りを感じた時に、外注化し、(=外に書き出す)客観的に自分の認知を見つめ直すというのは、早速実践できそう!2021/08/09
あっくん
9
筆者が担当したクライアントの事例を通じて、認知行動療法とは何か、どんな理論を元にどんなワークを通じてカウンセリングを実施するかを学べる本です。 上巻は主にマインドフルネスを取り上げています。 昨今流行っていますが、正直自分ではどういう状態がそうなのか、体感覚として実体験できていませんでした。 本書で紹介されたいくつかのワークをやってみて「あ、こんな感覚なのかな?」と少しは掴めたと感じています。 最大の気づきは「朝風呂は最高のマインドフルネスの場」だったということ。これからも朝風呂を毎日続けていこう。2021/01/09