出版社内容情報
超高齢社会を迎え、政府は2025年までに看護職員50万人増員計画を打ち出した。看護教育はその質の向上とともに、量の確保をも改めて迫られる時代である。看護大学化時代にあってなお最大の育成機関である看護専門学校では、教務や学生の変化に対応できず現場を去る教員が後をたたない。本書は教育歴30年を超える二人のベテランが、その長年の思いとノウハウを後進に贈るべく著した、看護教師を激励する唯一の教育書である。
内容説明
学生が看護師になる。成長の喜びが教師をみちびく―看護教育の『花伝書』。看護学校とは・教務の心得・学生指導・統合と実践の授業づくり・課外活動・臨地実習・「気になる学生」対応・研究授業の導入・教育課程の理解・教育評価・学校運営・国試対策・OSCE・PBLからSNS対策に至るまで、学びの場で精選された実践の知恵。
目次
看護教育とは―そのやりがい
看護学校とは―そのおもしろさ
これからの看護基礎教育
看護教員の心得
看護教員としてのキャリア発達
看護教員の業務
学生との付き合い方と距離感―イーブンな関係をめざす
困った学生・気になる学生―こんな場合どうする?
授業場面で困ること―こんな場合どうする?
授業力を磨く―研究授業の実践と評価
看護実践能力の向上をめざす授業づくり―「看護の統合と実践」
学生参加型の授業づくり
臨地実習の効果的な指導
看護教育課程を理解する
教育評価の悩みに答える
教科外活動の運営と課題
国家試験対策をどう考え、進めるか
対談―ふたりの30年を振り返る
著者等紹介
池西静江[イケニシシズエ]
1950年香川生まれ。国立京都病院付属看護助産学院、京都府立保健婦専門学校(現京都府立医科大学)卒業。看護師・保健師・養護教諭の資格取得。国立京都病院呼吸器内科での臨床経験後、看護教育の道に進み、京都府医師会看護専門学校、京都中央看護保健大学校に勤務。看護教員歴37年を経て、2013年Office Kyo‐Shien開設。日本看護学校協議会副会長。厚生労働省「看護基礎教育の内容と方法に関する検討会」委員、医道審議会専門委員(保健師助産師看護師分科会員)など歴任。現在、看護学校運営に関するトータルアドバイス、看護教育者向けの講演・セミナー、看護学校の講義、看護教育に関する執筆、その他看護教育に関わる事項全般に携わっている
石束佳子[イシズカケイコ]
1956年大阪生まれ。京都市立看護短期大学卒業、佛教大学卒業、日本社会事業大学卒業、看護師・精神保健福祉士資格取得。京都市立病院脳神経外科での臨床経験後、看護教育の道に進み、京都府医師会看護専門学校、(専)京都中央看護保健大学校に勤務。教員歴32年、現在は(専)京都中央看護保健大学校副学校長。Office Kyo‐Shienサポーター。精神看護学における事例の教材化をライフワークとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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