出版社内容情報
好評の定番書、3年ぶりの改訂。精神科の薬を取り巻く環境の変化や新薬を、著者の臨床実践を基に追加。今改訂の目玉は、?@処方薬依存として社会問題にもなっているベンゾジアゼピン系薬剤の依存への具体的対応策、?A10年ぶりに出た新しい認知症治療薬、?Bアルコール依存症に対するまったく新しい作用機序の薬。それぞれの薬の特徴や、患者さんの生活を踏まえた副作用への効果的な対処法をわかりやすく紹介する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つなぐ
2
一般の方やコメディカルの方でも読みやすい精神科の薬についての本です。ベンゾジアゼピン系のお薬が耐性を生じやすいことや離脱症状があることなど、睡眠薬の不適切な投与がせん妄をつくること等、それぞれの薬ごとに、妥当な処方のあり方が示されています。内科医から精神科系のお薬の処方を受けている場合、こうした基本的な注意が守られていない場合もあり、自分の処方されている薬を理解したり、コメディカルが自分の患者に処方されてくる薬を理解するにはとても良い本だと思います。2017/07/15
ねころじ
2
精神科をローテートした友達に勧められて。第一選択薬の選び方が載っているのと、混同しやすい薬剤の分類について書いてあってわかりやすかった。2016/10/13
梅
1
比較的新しく、情報がまとまっていて読みやすい。薬理の説明がわかりやすい!まえがきにあるように、コメディカルから患者、勉強している人まで幅広く参考になると感じた。筆者本人の臨床経験が語られているのが興味深かった。2021/09/05
aschn
1
認知症分野で働くようになって衝撃的だった事の1つが向精神薬や抗うつ薬、その他の、精神科分野の薬剤を使う事。ケアでその人の辛さをカバーしきれない時はやむを得ず使う。最低限の量を賢く使えば苦痛を取れるが、どの薬剤でも同じように副作用があって使い方もある。それらを少しでも分かっておけたらケアの質は高まる。今日の治療薬には書いていない、それが知りたかったという事を書いてくれてあるとても勉強しやすい本。後輩にもたくさんおすすめしました。2019/11/26
ふみ乃や文屋
1
薬は専門家に任せておけばいいという消極態度のまま実際に服用する我々も無知であってはならないと思い立ち、書店の医書の棚を眺めていたら平台に平積みされていた。簡単に中を眺めてみたら、専門的なことも書かれてあるが、挿図やQ&Aを設けてあり、専門家でない人に向けての工夫も施されている。読みやすかった。処方箋は医者が出しているのだから間違いはないだろうという思い込みは禁物であるし、医者無謬主義で今より余計に病症状を悪化させることになるかもしれない!2017/12/22
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