出版社内容情報
質的研究の代表的な手法の1つである現象学的研究について、基礎となる理論から具体的な分析の実際までを解説。カラー別冊「現象学的方法を用いたインタビューデータ分析の実際」では、実際の分析の流れがみえてくる。難解といわれる現象学的方法を用いた看護研究に取り組む研究者はもちろん、大学院生にも必読の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Schuhschnabel
2
以前面白半分で受講した、現象学を応用した質的研究の講義で言及されていたのを思い出し、また今メルロ=ポンティの『知覚の現象学』を読んでいる最中なのでちょうどよいと思い読み切った。看護研究をするわけではないので事例にはそこまで惹かれなかったが、講義のときにはわからなかった「インタビュイーの経験を内側から描く」ということが何となく理解できた気がする。西村ユミの『語りかける身体』も近いうちに読もう。ただ、インタビュイーの語りの中から構造を見出すのには経験がものを言うだろうし、研究協力の同意をいただくのも難しそう。2017/10/15