出版社内容情報
M&M(morbidity & mortality)とは、死亡例・重症例・見逃し症例などを検討し、再発防止のためにシステムや環境の改善を行うカンファレンス。本書はM&Mカンファレンスで取り上げられた内科救急の症例をもとに、エラーの原因に迫り、致死的疾患に隠れる落とし穴や間違った認識などについて、最新の文献をもとに解説する。M&Mカンファレンスのやり方も詳しく、自施設で始めてみたい人にも最適。
目次
第1章 M&Mカンファレンスの方法論と実践(M&Mカンファレンスの目的と歴史;医療におけるエラーの種類、その分析ツール;ハーバード式M&Mカンファレンスの実践法―あなたの施設でM&Mを行うために)
第2章 見逃し・誤診症例に迫る!(システムエラー;認知エラー(情報収集のエラー;情報処理のエラー;情報検証のエラー;間違った知識)
無過失エラー)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fseigojp
15
発熱がなくてもSIRSの基準を満たさなくても敗血症を考慮すべき病態 意識障害 低血圧 低血糖 代謝性アシドーシス 低体温 だとのこと 高齢者医療では十分留意すべきだ2015/08/07
fseigojp
9
アメリカではMMカンファレンス(日本では昔からデスカンファレンスと呼ばれていた)を定期開催していないと保険診療ができなくなるそうで、それを含めた保険会社による諸条件の監査日は病院中が殺気だつという2015/07/23
みつみ
0
短くよくまとまった本。気付かないところで効率厨になることへの戒め。2013/02/16