出版社内容情報
精神科診療のエキスパートを目指すための新シリーズの1冊。多様化、複雑化した現在のうつ病診療の諸問題を整理し、臨床家が日々感じている実際的な疑問に答える内容。現代型のうつ病、双極スペクトラム、非定型うつ病、生活習慣病としてのうつ病、老年期うつ病、発達障害や統合失調症とうつ病の関係など、いま知りたいテーマを気鋭の執筆陣が縦横無尽に論ずる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちぃさん
3
今出ている本の中ではこれが一番使いやすいと感じるのですが、抗鬱薬の詳しいことから、若年者、成年、高齢者の鬱について述べられており、その中でも特に生活習慣の部分を興味深く読みました。昨今精神科において抗鬱薬の濫用への警鐘を含む本が多く出版される中、精神医療の中で医薬品業界との距離の取り方などを見直そうという動きがあるのだと思います。薬は確かに、あくまで補助的なものであり、今後抑うつ症状のある患者の回復期では臨床心理士や作業療法士、また認知行動療法への取り組みなどチーム医療による関わり方が期待されているのでは2014/05/08
水野
0
従来のものとは違った様相を見せる「現代型のうつ病」について、先行研究を惹きながらあれこれタイプ分けして論じてみたり。薬が効きにくいうつについて述べているからか、精神科医向けだからか、薬の話が多い。「生活習慣病」としてのうつ病の章は、医師の療養指導を意識して書かれてるけど、実践しやすそうなので精神衛生に関わるひとは知っていて損はなさそう。2013/01/21
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