内容説明
日常の臨床をより効果的に進めるための道標。本書の魅力は何といっても、「摂食障害患者への認知行動療法」の実施法やテクニックについて、詳しく具体的に説明しているところ。原因を問うよりも、病状を持続させているプロセスに注目し、まず摂食行動異常、そしてその背景にある精神病理について扱っている。
目次
第1部 総論(本書の使い方;摂食障害―超診断学的な見方と認知行動療法;摂食障害に対する認知行動療法改良版(CBT-E)の概要
患者―評価、治療への準備、身体治療)
第2部 CBT‐Eのコアプロトコール(始め上手;早期変化の達成;治療評価と今後の計画;体形へのこだわり、体形確認、肥満感と思考態度;摂食抑制、食事規制、摂食コントロール;出来事、気分、食行動;不食と低体重;終わり上手)
第3部 CBT-Eの適用(病的完全主義、中核の低い自尊心、対人関係問題;CBT-Eと若年患者;入院患者、デイ患者、外来患者用CBT-Eの2タイプ;複雑な症例と依存症)
付表(摂食障害評価法(EDE16.0D版)
摂食障害評価質問表(EDE-Q6.0)
臨床的障害評価法(CIA3.0))