内容説明
緩和医療=ターミナルケアという図式から離れ、「死ぬまで生きる」患者を支えるために必要な医療とは何か。有床診療所での緩和医療を積極的に行なってきた先駆者たちが、真に患者のニーズにかなう“緩和医療のかたち”を問う。
目次
第1章 はやしやまクリニック 希望の家(兵庫)
第2章 野の花診療所(鳥取)
第3章 堂園メディカルハウス(鹿児島)
第4章 玉穂ふれあい診療所(山梨)
第5章 花の谷クリニック(千葉)
第6章 有床診療所の現状とこれからの緩和医療
著者等紹介
伊藤真美[イトウマミ]
「花の谷クリニック」院長。信州大学医学部卒、都立駒込病院化学療法科、自治医科大学血液内科勤務の後、89年アユルヴェーダ大学(インド)で研修。1990年カルバリーホスピタルおよびケタリングスローンがんセンター(米国)にて研修。帰国後、亀田総合病院血液内科勤務を経て、95年、千葉県南房総市千倉町に「花の谷クリニック」を開業する。有床診療所での緩和ケアなど、地域ニーズに応える様々な医療提供を試みている
土本亜理子[ツチモトアリコ]
ノンフィクションライター。出版社勤務、雑誌記者などを経てフリーに。20代は働く女性のルポルタージュや労働、環境問題を執筆。30代からは医療、看護、介護に関する取材を行い、それらをテーマにした映像制作も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Miyako Otake
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お師匠さんを思い出して再読。
キオン☆
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銀行の融資をうける額が桁が違うし、その融資を回収できてしまうこともスゴイと思う。有床診療所の運営の難しさを感じた。土地Drのところも紹介されていて、今亡くなった方をご遺族含め慰めつつ、次に入るベッドの心配をされているところなど、その機転の早さ、そのお仕事はプロフェッショナルと思った次第。人件費6割の現実を知る。マンパワー、ボランティアに頼らざる得ない状況も垣間見える。人って、割り切らなきゃ生きていけないものだよね。だから、生きてるときに、生きてるうちに精一杯なのだ。2020/04/01
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- 和書
- 本当のところは何がどう?