内容説明
難治性不妊症に悩むカップルのための体外受精のあるべき姿を最新の知見をもとにすべての人にわかる形で紹介。
目次
高度生殖医療を理解するために
ARTについてよく聞かれる質問
なぜARTによる治療が必要か
なぜARTに卵巣刺激が必要か
ARTの調節卵巣過剰刺激におけるGnRHアナログの役割
採卵‐媒精‐胚培養における操作
胚移植と着床をめぐって
顕微授精の有用性をめぐって
ARTにおける凍結保存技術の進歩とその応用
男性不妊への対応をめぐって
ARTにネガティブに作用する要因とその対応
卵管を利用したARTのメリットとデメリット
ARTに伴う合併症とその対応
ARTの新しい試みとその評価
不妊カップルの多様な悩みにどう応えるか
ARTをめぐる倫理と法規制
著者等紹介
荒木重雄[アラキシゲオ]
医学博士。国際医療技術研究所IMT College理事長。日本生殖医療研究協会会長。American Medical Foundation Global上席顧問。昭和41年札幌医科大学卒後、米国コロンビア大学医学部にて生殖内分泌を学ぶ。帰国後自治医科大学産婦人科学助教授、生殖内分泌不妊センター長、自治医科大学/看護大学教授を歴任し、平成12年4月国際医療技術研究所および同附属IMT College理事長に就任し現在に至る。第一線の医師の生涯教育や医療機関の診療支援に取り組み、またAmerican Medical Foundation Globalの協力を得て海外との医療協力に力を注いでいる。平成16年からはIMT Collegeで医学研究者、看護師の学術支援のプログラムを発足させ、医療の向上を目指す活動を積極的に押し進めている。また日本生殖医療研究協会会長としてわが国の生殖医療を率い、不妊カウンセラー、体外受精コーディネーターの養成に力を注ぎ、日本不妊カウンセリング学会の活動を支援している
福田貴美子[フクダキミコ]
体外受精コーディネーター。NPO法人日本カウンセリング学会認定委員会委員長。平成3年山口県立衛生看護学院助産科卒業、その後九州大学教育学部心理学科科目等履修生、北九州大学外国語学部第2部英米学科にて学び、社団法人日本看護協会不妊看護認定看護師教育課程を修了した。平成18年4月から九州大学大学院医学府医療経営・管理学専攻修士課程に在学中。平成3年4月~平成7年4月まで山口県済生会下関総合病院周産期母子センターで助産師として勤務。その後医療法人蔵本ウイメンズクリニックの看護師長・体外受精コーディネーターとして着任し現在に至る。平成8年Advanced Institute of Fertility(Milwaukee,USA)、平成15年Bourn Hall Clinic(England)にて体外受精コーディネーターの研修を受ける。現在、わが国の体外受精コーディネーターの第一人者として、学会活動、不妊患者の支援活動に力を注ぎ高い評価を受けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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