内容説明
抗精神病薬の副作用として起こりうる20の病態を紹介。
目次
1 ウサギの治療からカメの治療へ
2 臨床に潜む「身体副作用」20(循環器系;呼吸器系;消化器系;内分泌・代謝系;神経・運動器系;免疫・アレルギー系)
3 副作用を考えるときに知っておきたいこと(主観的副作用にも配慮しよう;「みずから飲む」薬になるために;ドーパミン仮説とサリエンス)
著者等紹介
長嶺敬彦[ナガミネタカヒコ]
1956年山口県生まれ。1981年自治医科大学医学部卒業。医学博士。麻酔科医から出発し、プライマリ・ケアと僻地医療を専門としたのち、1999年より、清和会吉南病院(単科精神科病院)で内科医として精神疾患患者の身体疾患の治療に従事。主な論文―第3回月刊福祉最優秀論文「全人的アプローチを基盤にした福祉活動のモデル論とその実践的応用としての4軸アセスメント」、日本医師会2001年特別記念事業記念論文優秀賞「21世紀の医療制度への展望」など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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凛
3
現職精神科医用の実践本。一般人向けではない医学関係本は初読かな。医学部に居た訳ではないので基礎知識が不足していたがまぁ読めた。別に精神科に限らず医者は何故この薬を出すか、という説明を殆どしない(私の経験だけの話だが)。本書を読んで、数多くの副作用がありその原因を説明するのには膨大な知識が必要でかつ、色々と天秤にかけて処方してるのが良く理解でき、その理由の一端が垣間見えた気がした。医者は大変だな。でもそれを服用する患者も起こりうる副作用について良く知っておくべきだろうな。って付け焼刃は怪我の元ってか。2013/07/02