目次
第1章 野生鳥獣による被害と対策(野生鳥獣による被害と対策;電気柵―設置と運用の知識を身につけて)
第2章 基礎から学ぶ獣害対策(基礎編・対策の基本を知る;応用編・加害獣種を見極める)
第3章 地域ルポ・生産現場の工夫(みんなで守る地域の暮らし;若手・女性の活躍 ほか)
第4章 ジビエ最前線(ブームで終わらせない;利用倍増を19年度目標に ほか)
第5章 農業共済制度と鳥獣害(鳥獣害による損失も補償;NOSAIの現場)
著者等紹介
江口祐輔[エグチユウスケ]
1969年神奈川県生まれ。麻布大学大学院獣医学研究科動物応用科学専攻博士後期課程修了。農林水産省中国農業試験場勤務、麻布大学講師、近畿中国四国農業研究センター主任研究員などを経て、西日本農業研究センター鳥獣害対策技術グループ長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
4
農業共済新聞 編。農業共済制度の根拠法は農業災害補償法だ(2017年に農業保険法に改称された)。おもな対象は自然災害だったが、近年は野生鳥獣による被害も増す。平成27年度の支払いは9.6%、11億円強を占めた▲この25年で鹿と猪は激増した。鹿は300万頭、猪は90万頭だ。シカは農産物だけでなく、森林にも被害を与える▲これまでの対策は捕獲メインだったが、それでは対応できない。ひとが山に入らなくなり、放置された竹林(タケノコ)や柿や栗が餌場になる(山中に増えた携帯電話の中継アンテナも同じ効果)2018/01/14
田中はにわ
2
各地域の具体例に富んでいる。柵の作り方などハード面の対策については他の本の方が詳しいかもしれないが、人をどう組織するか、また補助金等の公的仕組みの活用のヒントがたくさん得られた。2018/02/13
私的読書メモ3328
1
本の薄さや、目次の項目の多さで予想はついていましたが、あくまで概要に終始し、広く浅く事例を収集したものです。深く詳細を知りたい場合には、用途違いといえます。さらっとした入門編、としては悪くはないかと思います。2017/12/01