井上ひさしと考える日本の農業

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784259518523
  • NDC分類 612.1
  • Cコード C0061

出版社内容情報

第1章 コメと日本人は切り離せない
 ・蓄えなくしてまともな国家といえますか
 ・競争原理と地球
 ・コメと人と地球
 ・おコメのすばらしさ
 ・愚者の一心コメの話
 
第2章 自由化と農業を考える
 ・なぜ、私はコメの自由化に反対するのか
 ・対談 いま問い直す 何のための自由化か
     ジェームス・パーカー×井上ひさし
 ・大きな視野でコメの話   
 ・日本人よ、今こそコメを食べよう  ほか

第3章 わたしたちにできること
  ・それからの「吉里吉里国」
  ・都市の責任 農村の責任
  ・対談  それぞれの農業基本法を  
       山下惣一×井上ひさし
  ・ボローニャに学ぶ自治の賛歌
  ・フツーの人たちが問題意識を
   持たないと、行政も政治家も動かない

【著者紹介】
小説家、劇作家、放送作家。1934年山形県東置賜郡小松町(現・川西町)に生まれる。児童文学者の山本護久氏と共同執筆したNHKの人形劇『ひょっこりひょうたん島』が国民的人気番組となる。69年、戯曲『日本人のへそ』で演劇界にデビュー。72年には、戯曲『道元の冒険』で岸田戯曲賞と芸術選奨新人賞を、小説『手鎖心中』で直木賞を受賞。生まれ故郷へ寄贈した7万冊の蔵書をもとにした図書館が川西町に開館。原稿の遅さから「遅筆堂」と名乗っていたことにちなみ「遅筆堂文庫」と命名。これを機に「生活者の視点で自らの暮らしを見つめなおそう」と、遅筆堂文庫・生活者大学校を開校し、農業問題を中心とするさまざまなテーマに取り組んだ。2010年4月9日永眠(75歳)。

内容説明

TPPで大きく揺れる日本の農業や食…私たちにとって何が大切なのか、一緒に考えてみませんか?日本の農や食、TPPを考えるため絶好の書。

目次

第1章 コメと日本人は切り離せない(蓄えなくしてまともな国家といえますか;競争原理と地球;コメと人と地球;おコメのすばらしさ;愚者の一心 コメの話;愚者の一心 コメの話(承前)
第2章 自由化と農業を考える(なぜ、私はコメの自由化に反対するか;対談 いま問い直す何のための自由化か(ジェームス・パーカー×井上ひさし)
食文化の核 コメこそ「保護する」となぜ明言できないのか
大きな視野でコメの話
日本人よ、今こそコメを食べよ)
第3章 わたしたちにできること(それからの「吉里吉里国」;都市の責任農村の責任;対談 食べ物に対する誇りを(山下惣一×井上ひさし)
ボローニャに学ぶ問題意識をもたないと、行政お政治家も動かない)

著者等紹介

井上ひさし[イノウエヒサシ]
1934(昭和9)年11月、山形県東置賜郡小松町(現・川西町)に生まれる。64年、児童文学者の山本護久氏と共同執筆したNHKの連続人形劇『ひょっこりひょうたん島』が5年間にわたって放映され、国民的人気番組となる。69年、戯曲『日本人のへそ』で演劇界にデビュー。72年には、戯曲『道元の冒険』で岸田戯曲賞と芸術選奨新人賞を、小説『手鎖心中』で直木賞を受賞。その後も『吉里吉里人』をはじめ、発表された小説・戯曲で文学・演劇の各賞を受賞。83年に自作の戯曲のみを上演する劇団こまつ座を創立

山下惣一[ヤマシタソウイチ]
1936(昭和11)年5月、佐賀県唐津市に生まれる。農作業のかたわら、自らの暮らしに根ざした小説や農業問題をテーマにしたルポを数多く発表する。生産者の視点から鋭い提言を続ける。69年『海鳴り』で第13回農民文学賞、79年には『減反神社』で第27回地上文学賞を受賞。アジア農民交流センター、TPPに反対する人々の運動の共同代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

22
「農村社会の高齢化、過疎化はますます進む傾向ですが、 活力ある社会とは、いろいろな世代や職業の人が、手をつないで、 一緒に生活する社会」(1988年初出、13頁)。 バブル経済になる頃の指摘であることに価値があり、 再読しても変化のない現状を嘆くしかない。 「文化にかんしては絶対に人に押しつけをしたりしてはいけない」(1991年、55頁)。 微妙なのは文化でもある教育。 これを権力で強要するのはいかがなのか、と思える。 「コメを作っていたのでは食えない」(1992年、90頁)。 これは、自己矛盾である。 2014/03/09

虎ボルタ

2
読み物として、面白かった。農業と言っても、ほぼコメに力点が置かれてます。「井上さん、あなた農家でもないのに…」と思ってたら、最後の方で自ら触れられてましたね。元の文章が、大分昔のものだなあというのが少し気になった。2018/08/13

シンドバッド

2
井上ひさしの考えに、ブレは無いものの、時事としては、古い。2013/09/11

Masaaki Inoue

2
ひさしさん、ありがとう。 頑張って田んぼ作業しよ!って気になりますワ。 農業は文化であります。文化はきちんと発信しないと廃れます。2013/09/12

shiozy

2
農業に目覚めた頃、それは今から20年ほど前のことだが、「現代農業」という月刊誌を愛読していた。その中で、山下惣一という優れた農業家でありかつ農民文学者に出会った。彼の農にたいする姿勢を崇拝した。その山下が、井上ひさしの農に関する論考を編集したのがこの本だ。尊敬する山下が選んだだけあって、井上ひさしの慧眼が光る。10年~20年前の文章であるのに、今の状況を的確に捉えている。素晴らしきかな井上ひさしだ。2013/07/04

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