内容説明
アメリカ農業に広がりを見せる遺伝子組み換え作物は、人間の経済行為に主導権を持つ資本、すなわち多国籍企業に利潤をもたらす科学・技術の適用として育てられ、存在している。
目次
第1章 アメリカ政府の農業戦略
第2章 アメリカ農業と世界穀物市場
第3章 ここまできた遺伝子組み換え作物の開発
第4章 アメリカの農家はラウンドアップレディ・ダイズをどう見ているか
第5章 ポスト・ハーベスト・ケミカル・フリー・コーンの流通
第6章 アメリカ中西部農家の有機自然農業の取り組み―放牧養豚と有機農業
第7章 遺伝子組み換え食品にいかに対処すべきか
第8章 安心・安全は日本の大地から―飼料自給型畜産の実践例
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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90年代後半に発生した穀物価格の暴落をアメリカの大規模農業の実態と遺伝子組み換え作物に絡め、さらに日本におけるNonGMO(遺伝子組み換えでない作物)嗜好と取り組みについても触れた1冊。日本では遺伝子組み換えというだけで忌避される傾向にあるが、アメリカでは国が推していることもあり、割と受け入れられている。ぶっちゃけて言えば、交配による品種改良も遺伝子組み換えも「欲しいDNA配列を集積させる」という観点ではほぼ同義であり、利用できる遺伝子プールの違いにすぎない。その点で見れば日本人は過剰反応に思える。2012/03/30
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