内容説明
クラインガルテンとは、ドイツ語で“小さな菜園”という意味である。ヨーロッパでは、週末になると家族ぐるみで郊外の菜園とコテージで過ごす人が多い。日本でも、都市近郊の農地や緑地がもっともっと市民農園として活用され、人々の心にうるおいを与えてくれることを願いたい。
目次
第1部 緑のある都市生活―市民農園を語る(市民農園―ゆとりのライフスタイル;都市農地の活用に道を)
第2部 市民農園の現場から(東京・世田谷区民農園体験記;都市公園の中の市民農園;都心住民が電車で通う郊外の区民農園)
第3部 ヨーロッパ諸国の市民農園(市民運動がかちとった豊かなクラブライフ―戦前のドイツと西ドイツ;管理社会の自由空間―東ドイツ)
第4部 日本型クラインガルテンをつくり出すために(新しい市民農園ともう一つの「第三次農地解放」;質疑討論)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
5
司書に書庫から出してもらった懐かしい本。名大でも書庫から自分で出して読んだ覚えがある。(都市での)公共緑地KG(12頁)。公共性が高いことは都市農村交流やGTへと包摂される方向性にある。今ではオフィスビルの内部に緑がある本も出ている(垂直農場)ので、心強い。他著でも問題と思ったが、主体は農村市民か、都市市民なのかである。本著では都市市民が主体と思われる。他著で長野県のKGでは地域住民との交流が積極的に図られる必要がある。3.11原発事故があったため、避難民受け入れ先ともなることを切望したい。支援が必要だ。2013/05/17
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