経済協力シリーズ
開発途上国におけるガバナンスの諸課題―理論と実際

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  • サイズ A5判/ページ数 322p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784258092031
  • NDC分類 333.8
  • Cコード C3333

内容説明

本書は、平成14年度に実施された「開発途上国におけるガバナンスと援助政策」研究会の成果である。本書で取り上げるガバナンスは、90年代以降注目されるようになった比較的新しい分野であり、わが国ではこれまで研究テーマとして取り上げられることは少なかった。しかし現在では、開発論の重要分野の一つとして位置づけられており、世銀が進めている「包括的な開発フレームワーク(CDF)」のなかでも高い優先順位を与えられている。開発途上国の経済発展にとってガバナンスの重要性自体は明白であるものの、理論と実際にはなお乖離が見られる。また対象とするガバナンスの分野、国、地域、各国の発展段階によっても状況は異なるであろう。そのため理論や枠組みの単なる押しつけではなく、個々の開発途上国の現状に則した柔軟な対応と実践が必要である、というのが本書の主要な結論である。

目次

第1部 汚職、反汚職対策、司法制度の諸問題(グッド・ガバナンスへ向けての反腐敗政策;グッド・ガバナンス構築の側面から見たアロヨ政権下における汚職問題と反汚職取り組み;インドネシアの経済危機とガバナンス―汚職、契約執行、所有権の保護)
第2部 東アジアの経済発展とガバナンス(グッド・ガバメントからグッド・ガバナンスへ?―東アジアの経験再考;産業政策におけるレント・シーキングとガバナンス)
第3部 民主化、地方分権化、ODA支援(民主化支援の再検討;途上国の地方分権化とガバナンス;インドネシアにおける開発への支援のあり方―ガバナンスに視点をあてた支援メカニズムの構築に向けて)

著者等紹介

黒岩郁雄[クロイワイクオ]
アジア経済研究所開発研究センター国際経済研究グループ長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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