内容説明
本書は平成13年度にアジア経済研究所において行なわれた「援助と参加型開発」研究会の成果をとりまとめたものである。本研究会においてわれわれは、開発援助を取り巻く世界で隆盛を極めている「参加型開発」という言説を多面的に捉え直してみようと試みた。
目次
第1章 参加型開発の「再検討」
第2章 参加型開発概念再考
第3章 「参加型開発」をめぐる手法と理念
第4章 参加型開発とその継続性を保証する条件
第5章 女性の参加―水道衛生プロジェクトを例に
第6章 住民参加とNGOの役割―ムンバイ・スラム開発同盟を事例に
第7章 戦後日本の生活改善運動と参加型開発
第8章 参加型学問としての民際学と開発・差別―当事者主義と“よそ者”参加
著者等紹介
佐藤寛[サトウヒロシ]
アジア経済研究所経済協力研究部主任研究員。1957年生まれ。専門は開発社会学、地域研究(イエメン)。1988‐89年在イエメン日本国大使館専門調査員(技術協力担当)。1991‐92年国立民族学博物館(外来研究員)。1998‐99年イエメン共和国保健大臣アドバイザー
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