内容説明
南米のコロンビアは「世界屈指の危険な国」「暴力が横行する国」「麻薬、誘拐、殺人の国」などマイナスのイメージにつきまとわれている。しかし、一度訪れる人ならだれでも好きになる国だという。なぜ汚名を着せられてしまったのか。大使として三年間を当地で暮らした筆者は、政治史、社会史の両面からコロンビアの真実の姿を説き明かしその謎を解いていく。コロンビアに関する通説を徹底的に批判し、南米で最も進んだ民主主義国であることを紹介する。
目次
序章 コロンビアの概要
第1章 ビオレンシアという社会現象とは?
第2章 政治的ビオレンシア
第3章 ゲリラ戦争と麻薬戦争
第4章 一般犯罪としてのビオレンシア
第5章 ビオレンシアの“悪魔払い”
著者等紹介
寺澤辰麿[テラザワタツマロ]
昭和22年、島根県に生まれる。昭和46年、東京大学法学部卒業後、大蔵省に入省。昭和50年から53年まで在アルゼンチン日本国大使館書記官。名古屋国税局長、主計局次長、関税局長、理財局長を歴任し、平成15年、国税庁長官に就任。財務省退官後、平成19年から22年まで、在コロンビア日本国大使館特命全権大使を務める。平成23年、横浜銀行頭取に就任する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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