アジアを見る眼<br> イエメンものづくし―モノを通してみる文化と社会

アジアを見る眼
イエメンものづくし―モノを通してみる文化と社会

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  • サイズ A6判/ページ数 266p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784258051007
  • NDC分類 302.286
  • Cコード C1233

内容説明

日本とは気候も歴史も文化も言語も異なる―「アラブの田舎」イエメン。そこで暮らしていると出会う奇妙なモノの数々。そんなモノどもの背景をのぞくことでイエメンの文化と社会を理解しようとする地域研究者のフィールドノート。

目次

第1章 かぶりモノ
第2章 覆うモノ
第3章 着モノ
第4章 食べモノ
第5章 噛みモノ=カート
第6章 飲みモノ
第7章 乗りモノ
第8章 焚きモノ
第9章 回りモノ
第10章 困りモノ

著者等紹介

佐藤寛[サトウヒロシ]
1957年生まれ。1981年東京大学文学部社会学科卒業、アジア経済研究所入所。1985~88年海外派遣員および在北イエメン(当時)日本大使館専門調査員としてサナアに滞在。1991~92年国立民族学博物館に出向。1997~99年海外調査員としてサナア大学イエメン調査研究センターに駐在。現在、経済協力研究部主任研究員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュースの素

7
イエメン紹介の本はとても少ない。その中でこれは物を通してイエメンを知る貴重な一冊。 イスラムの戒律が厳しい地域なので女性の被り物は特記すべき品だ。男性のターバンのような布も必須アイテム。 昔ながらに腰に短剣を携えていたり噛みタバコを噛んだり、日本人にはなかなか珍しい習慣も多い。 今は政情不安で渡航出来ないが 少し前まで一番行きたい国だった。2017/05/19

印度 洋一郎

1
イエメン滞在の長い著者が「もの」というキーワードでイエメンという国を紐解く、という体の本。表紙を見ると、途上国の「素朴の中でも心豊かに生きる人々」を称えるような本にも見えるが、読んでみると全然違う。社会の基本は系列化された無数の部族の領域に分割され、よその部族の土地に勝手に入るのは危険!どこでも自由に出入りする行商人は、部族に属さぬ下層民。男性(特に部族民)は勇猛さを重んじ、名誉を傷つけられば復讐も辞さない。女性は家族以外の異性との接触は御法度で、外国人が無闇に近づくとトラブルの元、等など。2024/01/29

ワタナベ読書愛

0
2001年刊行。80年代と90年代の2度、都合5年間をイエメンで暮らした筆者が、飲みモノ、乗りモノ、回りモノ、困りモノなど、「モノ」を通して現地の社会の様子などを教えてくれる本。コーヒーで有名な国だが、他の事は全く知らなかった。独特の形の刀や、女性の服装、仕事や経済状況、山岳部に住む民族の暮らし、歴史など、多岐にわたる内容が、モノ=身近な実例を通して見えてくる。いろんな問題もあり、時代が変わると人の暮らしも変わっていく。人の暮らしを丁寧に見つめて、愛情深く、根気強く見守っていく筆者の姿勢が心地よい。2023/11/08

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