研究双書
都市の誕生―太平洋島嶼諸国の都市化と社会変容

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  • サイズ A5判/ページ数 356p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784258045112
  • NDC分類 361.78
  • Cコード C3336

内容説明

本書では、文明史における都市というパースペクティブを共有しながら、同時に都市の呈する万華鏡的とも呼びうる多様な相貌を、同時に明らかにした。トンガのアーカイックな宇宙論的中心としての都市、ヴァヌアツの邪術の跳梁跋扈する異界としての都市、パプアニューギニアの活力にあふれたビジネスと熱烈なキリスト教信仰の結合による国民文化生成の場としての都市、そしてソロモン諸島の祭儀運動が夢見たユートピアとしての都市などなど、都市という運動体が放射する人間存在の様々の次元と可能性がふんだんに散りばめられている。

目次

序章 太平洋島嶼国の都市化への視座
第1章 ポートモレスビーにおける都市空間の形成と都市移住者の生存戦略―「セトゥルメント」、インフォーマル・セクターと都市権力
第2章 ビジネスと福音―パプアニューギニアにおける都市文化の形成とその主体
第3章 メラネシアの社会運動と「都市化の経験」―マアシナ・ルール運動とパリアウ運動の検討から
第4章 ヴァヌアツ・トンゴア島民の病因論からみた都市―邪術の存在論との関連で
第5章 メゾ・レベルとしての世帯戦略とライフ・ヒストリー―ミクロネシア連邦ヤップ州の離島からみた都市化
第6章 フィジー諸島の都市形成とフィジー系住民社会
第7章 マオリとして都市に生きる―ニュージーランド:都市の諸相
第8章 ヌクアロファ都市空間の変貌―ポートタウンの形成を焦点として

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