内容説明
近代日本の経験と現在の東南アジア農村が抱える問題とを比較検討することによって、東南アジア農村開発の担い手形成に必要な条件は何であるのかを、多様な角度から明らかにする書。
目次
第1部 農村社会階層(農村開発における上層土地所有農の役割―日本とインドネシアの比較;ビルマにおける農地法制の展開と農民の「所有権」―農地国有化法とネーウィン期の「農地制度革命」を中心に;中部タイ農村経済の構造変化)
第2部 政府と商人(フィリピンの「緑の革命」における政府と農民;フィリピン農業発展における商人の役割)
第3部 コミュニティと住民組織(戦前期日本の農業・農村組織とその指導者―農家小組合の活動を中心に;農村協同組合の存立条件―信用協同組織にみるタイと日本の経験;インドネシアにおける村落行政組織と住民組織―西ジャワ・プリアンガン高地農村の事例)