感想・レビュー
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日暮里の首領様
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人口・資本ともに過小なアルゼンチンは、19世紀に英国資本と西洋からの移民を受けて、「先進的」かつ「従属的」な発展を遂げた。その根幹をなしたのが、広大な国土における農地開発を可能にした鉄道建設であり、19世紀に同国に流入した英国資本の過半は、鉄道建設に投入された。結果として19世紀アルゼンチンは、同時期の日本を遥かに凌ぐ、世界トップクラスの鉄道発展を遂げるが、それは英国市場・資本に従属した一次産品輸出経済の形成と表裏一体のものであった… /鉄道建設がネーション建設に与える巨大な影響について。2012/11/27