感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sasniggle(忘八映画道)
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どの作品においても何かしら死が描かれる、哀しくも、真に珠玉と呼べる作品集。残酷な運命に見える死であっても、あすなひろしの唯一無二な繊細で沈着な描写と語り口は説得を持ち、それらは運命の理に見えて暗鬱な理不尽は感じないが、読み終えても暫くは心、あすなひろし世界から抜け出られなくなった。 収録作品 ・かたばみ抄 1980年 ・悪夢症候群 1980年 ・懐かしいうた 1981年 ・青狼記・第二部 夏草 1979年 ・六頭の白い馬 1978年 ・詩が聞こえる 1978年2014/11/09