感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Takao
1
1993年12月25日発行(初版)。全28話、940ページを収録した「新装復刻版」。著者の「はじめに」では、1960〜62年(著者25〜27歳)の作とされているが、実際は1961〜64年の作品のようだ。たかが漫画、されど漫画、発表から60年近く経つが、帯の「青春の苦悩・夢・涙・歓喜が 真っ白なページの荒野を走り抜く! 漫画史上の画期的名作」も決して誇大広告とは言えないだろう。この作品との出会いは発表から10年以上を経た1976年(大学入学の年)、札幌の書店。時代は違っても何か惹かれるものがあった。2020/05/30
ビシャカナ
0
辞書のようにぶ厚くてずっしりと重たいが、内容もまたずっしりと重たい。十数ページ程度の短編集なのだが、なかなか読み進められないほど。胸に刺さる漫画に青春を捧げた若者たちの挽歌。時代背景が興味深い。根底に流れる夢と現実という普遍的なテーマ。手塚治虫流のデフォルメされた絵柄から、スケッチのような掠れた絵柄、版画のような鋭利な絵柄。2015/12/24
吉田恭
0
2005年6月10日に67歳で亡くなった永島慎二の追悼で再読。マンガ家を目指す若者たちの理想は、商業主義的業界や生活苦などの様々な現実の前に、いつしか崩れ去る。敢えて批判するなら、挫折していった彼らは「言葉を持たない詩人」だったのではないだろうか。2005/08/13
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