内容説明
B‐29対雷電の戦い。来襲する敵機撃退のために作られた「雷電」と戦士たちの奮戦記。
目次
1 局地戦闘機の誕生
2 苦難の道のり
3 実戦部隊へ
4 高まる期待
5 B‐29との対決
6 邀撃戦たけなわ
7 終局への四カ月
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
roatsu
16
版を重ねてきた渡辺氏の雷電本の決定版となる増補改訂。海軍が三菱へ試作内示してから本格量産と実戦参加まで5年もの歳月を要した、主に機構的不具合解消に終始する技術の戦いと、主敵たるB29・米戦闘機との壮絶な死闘まで、本書を読まずして雷電を語るなかれと言える緻密で網羅的な内容。異色の戦闘機・雷電の苦難の生涯は往時の発展途上だった我が国の工業力と航空技術の限界を象徴するものであり、現代の日本人への重要な教訓を投げかける。技術の戦いは二番などあり得ず、また求められる成果を適時に提供できなければ負けなのだと。そのため2020/08/28