内容説明
大都会に移り住んだ一家。深夜、その家に蹄の音が迫りくる。だが去っていく足音はしない。そしてある日、その白い馬が姿を現し、やがて一個の命が…表題作の他に、背筋を寒からしめるゴースト・ストーリーなど、幻想的、怪奇的、オカルト的魅力に満ちた短編を12編収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
李孟鑑
4
青空文庫で「幻の下宿人」だけ読了(青空文庫のタイトルは「盗聴者」)。安すぎる下宿を借りたら……という、幽霊屋敷もの。主人公の日記、という形式を効果的に使い、なかなかの佳作になっています。第三者的視点が全く入らないため、五感が狭められていくような、怪現象に閉じ込められていくような不安感が◎。怪現象は、体調の悪化、悪夢、何者かの気配などライト級ですが、雰囲気が不気味なのでインパクトが強い。特に夢の不気味さが際立っています。(コメ欄へ続く→)2018/09/16
丰
0
Y-202006/06/29