ソノラマ文庫<br> 冷凍の美少女 - イギリス異色作家奇談集

ソノラマ文庫
冷凍の美少女 - イギリス異色作家奇談集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 239p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784257620167
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

17
表題作は美しい話だと思いました。一人はうっとり、一人はうんざりの恋人たちの会話のオチに愕然。「聖シモンの書簡」のシモンが出逢った者の正体とそれに気づかなかったシモン、ラストのオチに絶句するしかありません。聖書ネタは本当に心臓に悪すぎます(泣)ウェルズを連想させる話もシュールだからこその寂寥感が募ります。「不死身の伍長」の正体は何とあの人!通称、消火剤の材料ににんまりしたけど松脂だけがどんな意味を持つか分かりませんでした・・・・orz2013/04/09

きゅー

10
ホラ吹き作家(良い意味です)のカーシュによる短篇集。 内容はどれも怪奇かつ幻想的な物語で、結末にちゃんとオチを持ってくる手腕は元新聞記者だからだろう。「不死身の伍長」が楽しい。戦場で死にかけた伍長がある薬によって不老不死の体で蘇った。伍長は自分の来歴を語り始める。従軍記者として第二次大戦に参加したカーシュは、戦争に人間に由来する普遍的な愚かさ、過ち、惨めさを見て取ったのだろう。単なるホラ話としてではなく、諦念に似た感情をも読み取ることができる。ページ数があってもあっという間に読み終えてしまう楽しい一冊だ。2019/03/22

shamrock

9
カーシュの短編は何度読んでも面白い。お気に入りは「廃墟の軍歌」「不死身の伍長」あたり。2020/07/17

**くま**

8
スティーヴン・キングのオススメ本。短編集。ジャンルは難しいのですがやっぱり「奇談」ということになるのかな? ミステリファンの私としては乱歩や初期横溝を思わせる作風。イギリスにもこういう作家さんいたんだなぁ。ざっと一部紹介すると、「豚島の女王」は無人島に流れ着いたフリーク(奇形人間)達。その指導者となったラルエットは美しく教養のある女性だが、両腕両脚がない。「腹話術人間の脅迫」は人形を使い完璧な腹話術を見せる男が実は人形に支配されていた? 「破滅の種子」は手に入れた人が必ず不幸になる(死ぬ)恐ろしい指輪。2014/10/02

0
Y-202005/07/20

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