ソノラマ文庫<br> モンスター伝説 - 世界的怪物の新アンソロジー

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ソノラマ文庫
モンスター伝説 - 世界的怪物の新アンソロジー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 251p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784257620013
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マーブル

5
久しぶりに再読。短編の作者を見たらマシスンの名が。ここ数年で知った作家のつもりだったが30年以上前に出会っていたとは。嬉しくなって読み直す。タイトルは『血の末裔』。いわゆる吸血鬼ものである。マシスンは確か『地球最後の男』を最初(だと思って)に読んだと思うが、それ以外にも吸血鬼ものを書いていたと知る。他に気になったのがフリッツ·ライバーの『魔犬』。このアンソロジー自体が『黒き破壊者』程、モンスター性を強調すると言うよりはゴシックホラーの要素が強く、その中でもこの『魔犬』が追い詰められた心理描写がいい。2017/04/22

aki

2
古色蒼然とした「新しさ」がありましたな。マシスン、ブロック、ハリスン、ライバー、ウォルハイムとビッグネームが並ぶ。ブロックの「鉄仮面」は鉄仮面伝説と第二次大戦中のレジスタンスをからめるという、一風変わった話。意外な展開で結末が読めん。レイ・ラッセルの「射手座」はブロックの「切り裂きジャックはあなたの友」と同一の発想。ストーリーはともかく、20世紀初頭のフランスの演劇事情が伺えておもしろかった。マシスン「血の末裔」は、さまざまなアンソロジーに収録された傑作。もうちょっと早く現れてやれよ、と思わんでもない。2023/12/13

ニミッツクラス

2
84年の400円の初版でソノラマ文庫海外Sの第1弾。表題の意趣に沿う、黄金の50年代の7編の怪異譚を収録(作品等はコメ欄)。カバーと各話の扉絵は天野氏で、編者は仁賀氏。巻末のラッセルは中編で読み応えがある。ブロックは2編チョイスされてどちらも面白く、特に「鉄仮面」は怪奇よりSFファンの琴線に触れるだろう。ライバーは・・相変わらず、わけ判らんなぁ。冒頭のマシスンのドラキュラ譚は、その生き様に感化された少年の話で、現代ならそれなりの病名が付くのだろう。ハリスンはSSの典型的なオチで、思わずニヤリ。★★★☆☆☆2016/05/29

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