内容説明
スマートな雄姿、双発、高速のこの爆撃機は、日本海軍が太平洋戦争末期に完成させた急降下爆撃機である。スピード、航続距離とも当時の世界最高を示し、期待を一身によせられ、敵艦船への通常攻撃に、また特攻攻撃に参加、大戦末期の劣勢の中で活躍した機であった。
目次
第1部 マリアナからフィリピンへ
第2部 フィリピンから沖縄へ
第3部 沖縄から日本本土へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
植田 和昭
11
高速爆撃機銀河の誕生から終焉までを記録した本。ア号作戦からフィリピンでの戦い、沖縄戦、本土上空での死闘と舞台を変えていく。なかでも空母フランクリン大破は、大きな手柄だ。また丹作戦によるウルシ―特攻では空母ランドルフを大破させている。木俣慈郎さんの筆致は素晴らしく、生き生きと銀河の活躍がつづられている。小学校低学年の時、銀河のプラモデルを組み立てて、美しい飛行機だなあと感動した。この飛行機も誉エンジンの不調に悩まされている。当時の日本では高オクタンのガソリンの精製すらできなかった。基礎工業力不足だ。2025/02/10
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