内容説明
戦車を先頭に敵陣へ錐を突きさすように前進する装甲機動部隊。ドイツが誇るこれらの部隊とその指揮官たちの姿を描く。
目次
1 装甲部隊の指揮
2 装甲部隊の“緒戦”
3 装甲部隊の運用
4 西方作戦計画論争
5 装甲電撃戦
6 “砂漠の狐”―エルヴィン・ロンメル
7 ドイツ装甲部隊の“華”―前進将軍、モーデル
8 ソ連戦車部隊の“英雄”―カツコフ戦車旅団長
9 戦車部隊による全周包囲戦―スターリングラードのソ連軍
10 武装親衛隊装甲部隊
11 戦策縦横、第一装甲軍の突出―完全包囲のままの脱出
12 「西の決戦」―ノルマンディのドイツ装甲部隊
13 「東の決戦」―東欧総攻撃とソ連戦車部隊
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
竜王五代の人
2
前巻は戦車の欧米通史であったが、この巻は著名な指揮官や戦闘に着目したアラカルト編である。しかし、戦場の地図がないのでわかりづらいのなんの。/印象に残ったのは、マンシュタイン最後の活躍であるチェルカッシィ脱出戦(南に下がろうとする脱出部隊をひっぱたいて西に下がらせる)と、ドイツ軍を翻弄するカトゥコフの戦記。2025/03/17
ヨシフおじさん
1
本書は北アフリカ戦線のロンメル元帥、第9軍を指揮するまでのモーデル、第19装甲軍団、第2装甲集団時のグデーリアン(主にグデーリアン回想録の内容)、赤軍のカトゥコフ将軍など主に装甲部隊を指揮した経験がある独ソ司令官をピックアップしている。ほかにはSS装甲師団の紹介、チェルカッシイで第1装甲軍が赤軍に包囲された際にどう包囲を突破したかの経過、ノルマンディー時のドイツ軍の状況、バグラチオン攻勢時の赤軍の動向が記載されている。2020/12/01