内容説明
太平洋で、大西洋で、またインド洋で、地中海で、第二次大戦はもちろんのこと、それ以前にも、それ以後にも数々の海戦が戦われ、多くの艦艇が沈んだ。有名な艦艇もあれば、無名の艦艇もある。こうした海戦エピソードを39選び、コンパクトにまとめた戦記である。
目次
第1部 第一次大戦から第二次大戦まで(ドイツ軽巡洋艦「エムデン」;イギリス戦艦「トライアンフ」;スペイン重巡洋艦「バレアス」)
第2部 第二次大戦/日本編(イギリス駆逐艦「サネット」;アメリカ航空機運搬艦「ラングレイ」;高速戦艦「霧島」;伊号第1潜水艦;練習巡洋艦「香取」 ほか)
第3部 第二次大戦/外国編(イギリス仮装巡洋艦「ラワンピンディ」;ドイツ重巡洋艦「ブリュッヒャー」;フランス戦艦「ブルターニュ」;フィンランド海防戦艦「イルマリネン」;イタリア軽巡洋艦「バルビアーノ」「ギュッサーノ」 ほか)
第4部 第二次大戦以降(中国軽巡洋艦「重慶」;シリア・ミサイル艇「コマール」;アルゼンチン軽巡洋艦「ベルグラーノ」;イギリス・フリゲイト艦「アンテロープ」)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
植田 和昭
12
表紙のワスプ撃沈のイラストが素晴らしい。39もの撃沈戦記が収められており、エムデン・アトランチィスだけでも一冊になるくらい価値がある。掲載されていたシーパワーも廃刊になってしまったが、なぜ評価されないのかわからない。シーパワーこそ国の力の源である。特殊潜航艇やイタリアの人間魚雷・特攻艇の活躍も収録されていて盛りだくさんだ。フォークランド紛争の2隻も収められている。パート2.パート3も読んだが本書が一番読みごたえがあるなあ。珍しいところでは、タイの海防戦艦やフィンランドの海防戦艦の話もある。2024/12/17
Tomozuki Kibe
2
職場で黙食の間読み返す。一食一隻。大学時代に買ったのを本棚から引き釣りだした。やはり面白いのだが、昔と大きく違うのは日本艦名を見るごとに美少女で連想してしまうところだ。ともかく船を紹介するだけでなく、戦争におけるある一面を切り取ろうとしている。2021/05/14
YS-56
1
第1次大戦からフォークランドまで。有名な艦から歴史に埋もれそうな艦まで。残しておくべき重要な航跡ですね。2015/02/08