内容説明
第2次大戦の東部戦線で、345機のソ連機を撃墜し、栄えあるダイヤモンド勲賞に輝いた若きドイツの撃墜王E.ハルトマン。しかも驚異的とも言える撃墜機数は正確な数字である。彼の戦闘ぶりと、10年に及ぶソ連での収容所生活で発揮された不屈のドイツ魂を描く作品。
目次
1 ハルトマンの成長期
2 戦場にて
3 重なる戦果
4 熊の檻からの脱出
5 黒い悪魔と柏葉騎士勲章
6 第52戦闘航空団のエースたち
7 名声と剣
8 スターリンの鷹とその実用
9 300機撃墜とダイヤモンド勲章
10 302機目の撃墜
11 ムスタングとの戦い
12 ドイツ降伏
13 ソ連の俘囚となる
14 NKVDの手口
15 戦争犯罪人
16 シャフティ監獄の反乱
17 熊の檻からの釈放
18 新しい門出
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
植田 和昭
11
352機撃墜位という世界史上最高のエース。今後もこの記録が打ち破られことはないでしょう。アメリカ最高のエースが40機撃墜のボングですからその記録のすごさがわかります。本書は、その戦闘の記録を主としますが、半分弱をソ連での抑留生活についての記述が占め、10年半もの間ハルトマンがソ連秘密警察と戦った記録でもあります。坂井三郎の大空のサムライも良かったがこの本もとても良かったです。不屈の闘志。朝日ソノラマのこのシリーズが亡くなって久しいです。戦記物を読む機会が減っていますが今の時代だからこそ過去を振り返らねば。2024/01/30