感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
古隅田川
1
第二次大戦中に女性だけの航空隊があったとこと、ドイツ軍機を打ち落としエースの称号を手に入れた女性パイロットがいたことに何よりも驚いた。魔女飛行隊員の愛国心、恋愛、家族や仲間への愛情、そして兵舎での暮らしが描かれている。困難な状況の中で、敵に向かっていった彼女らの勇気は素晴らしいと思う。そして、多くの隊員が戦死したことが悲しい。 ソビエト国内で取材して、書かれた小説風のノンフィクションだが、社会主義的な堅苦しさは感じられない。独ソ戦中のソビエトの国内事情を知ることができる貴重な史料。 2022/10/15