内容説明
カメラ好きにとって、折にふれて手にするカメラの手触りを味わう時間は充実感を伴う楽しいひと時であるが、レンズのカビや遮光のスポンジの変質を見つけたりするとがっかりしてしまう、そこで思い切って修理に挑戦してみてはどうだろうか。本書は分解、組み立てが可能な金属メカ式カメラの修理のポイント、必要工具などをやさしく解説したものである。
目次
カメラの歴史
カメラの手入れと保管法
ニコマートFTNの分解と再組み立て
カメラの本格的な分解と再組み立て
リコーダイヤコード(二眼レフ)の分解と修理
ニコレックス35 2型(レンズシャッター)の分解と再組み立て
簡単な精度チェック法
レンズ
ニコンF
簡易シャッター精度チェック法
ゾルキーの分解と組み立て
ニコンSの分解
ニコンF2フォトミック
ニコンFM
カメラ修理に必要な工具と接着剤
カメラの製造現場
著者等紹介
大関通夫[オオゼキミチオ]
1939年東京生まれ。1955年日本光学工業(株)に入社。カメラ組み立て部門、サービス部門に勤務する。趣味としてのスリットカメラによる写真撮影にも定評があり、現在は写真教室の講師として写真愛好家の指導を行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほじゅどー
8
★★★ニコンの機種が数多く出てくるのが特徴のカメラ修理読本。修理を行う時に大切なことは、①手元を明るくすること(よく見え、部品の紛失を防ぐ)。②作業を急がないこと(分解を楽しむ。機構を知る楽しみに時間をかける)。③不明な箇所は触らないこと。④部品に合わない工具で無理しないこと(キズばかりで直らない。工具の手作りも修理の楽しみ)。修理スペースの確保(机で作業すると部品を紛失しない)。2021/11/15
Koki Miyachi
3
ジャンクカメラ修理マイブームに乗って。大橋通夫の定番修理教本。カメラ修理の基礎がバッチリ。氏の見識と知見が網羅された名著。2019/01/09