内容説明
ダゲレオタイプ操作法を詳述した小冊子「ダゲレオタイプ教本」は、1839年8月20日パリで発売されたが、その日に売り切れてしまい、次の年末までに10数ヵ国語訳が出版されるほどの、世界的大ベストセラーとなった。本書は永く待望されていた、この写真における金字塔「ダゲレオタイプ教本」の初めての完訳である。ダゲレオタイプ発明前史と、この画期的な発明が完成されるまでの秘話などを含む、懇切な「解説」が添えられた本書は、すべての写真愛好家に対する必読の書と言っても過言ではない。
目次
第1部 「ダゲレオタイプ教本」解説(ダゲールの誕生とパノラマ館時代(1807‐16)
ジオラマ館経営(1822‐39)
ダゲール写真研究の始め(1824)
ニエプス「ヘリオグラフ法」と風景撮影(1824) ほか)
第2部 ダゲレオタイプとジオラマ 手法の歴史とその実際 翻訳(下院―内務大臣から提出された法案の動機と趣旨の説明(1839年6月15日議会)
下院―アラゴー氏報告(1839年7月3日議会)
上院―(1839年7月30日議会)ゲイ=リュサック氏報告
ダゲール氏による「まえがき」 ほか)