内容説明
映画、ジャズ、ミュージカル評論の第一人者であった野口久光―戦前・戦後を通じて、氏が描きあげた、香り高いヨーロッパ映画のポスター集に加え、美校時代の瑞々しいポスター、本の装丁、レコード・カバー、映画スターやジャズアーティストのスケッチなど、魅力の作品を収録。
目次
野口久光グラフィック集成(野口さんと東和(川喜多かしこ)
野口久光君その人と、彼の手になったポスター回想(淀川長治)
1933~1941―トーキー初期から戦時体制まで
1947~1960―映画の復興からヌーヴェル・ヴァーグまで
1933~1994―野口久光アートワークの軌跡)
野口さんのことポスターのこと(野口さんのポスター(戸板康二)
彼のポスターには映画の心がある(双葉十三郎)
焼跡で見た一枚のポスター(粟津潔)
「ポスターを描く人」になりたかった(和田誠)
感覚力抜群の野口ポスター(原正治郎) ほか)
著者等紹介
筒井たけ志[ツツイタケシ]
1926年、石川県小松市に生まれる。1951年、金沢美専(現・金沢美大)を卒業と同時に上京。さらに油絵、デザインを学ぶ。1952年に親友・伊坂芳太郎(ペロ)氏と出会い骨董の収集を始め、ともに東京米軍教育本部・美術課に勤務。かたわら二紀店・絵画部、二科展・商業美術部などに数回出品。映画が好きで一時、興業会社・宣伝課に籍をおいたが、1962年に独立、新宿にデザイン事務所を開く。1984年、念願の「ヨーロッパ名画座」の出版を機会に洋画家に復帰する。日洋展に出品を続けて、1989年に第21回日展初入選を果たす。1994年7月25日没
根本隆一郎[ネモトリュウイチロウ]
1961年、埼玉県所沢市に生まれる。中央大学法学部中退後、テレビ番組及びイベント制作会社所属。1997年、東京赤坂区民センター、1998年、横浜ランドマーク・プラザ(第6回フランス映画祭横浜’98協賛)、1999年、東京日本橋・三越劇場にて“野口久光映画ポスター展”を企画制作
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