内容説明
日本が生んだユニークな存在〈怪獣〉の魅力をデザインと美学の面から掘り下げた知的探求の書。
目次
1 昭和の怪獣論(ゴジラ;ラドン;モスラ;キングギドラとドラゴン怪獣;ゴジラのライバルたち;メカゴジラとロボット怪獣)
2部 平成の怪獣論(ビオランテ;新生ゴジラとライバル怪獣)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
83
怪獣を愛して止まない歯科医師であり特撮マニアであり「ゴジラVSビオランテ」の原案者でもある著者による、ゴジラを始めとする東宝特撮に登場した怪獣達のデザインと造形についての怪獣論。各怪獣に対する分析やオマージュを捧げた意見にそうだよなぁと頷かされたり、なるほど!と唸らされたり、または愛するあまりの厳しさも垣間見えたりと、全くもって楽しいひと時でありました。本書は「ゴジラVSモスラ」迄なので、是非ともその後の怪獣についても読んでみたい、切実に希望する次第です。2020/01/13
マーブル
10
その形態の変化を考えることは、時代の側面を見ることとなる。ストーリーがその時の社会情勢との関連が無視できないように怪獣の形態も影響を受けている。衝撃の誕生。目先を変えるための変化。人気ゆえの迎合。停滞。復活をかけた原点回帰。時代の変化と回帰した原点とのズレ。技術の進歩と原点の呪縛からの解放。怪獣たちの形態にとどまらず、その背後にあるストーリーにも踏み込みながらなされた考察は怪獣愛にあふれている。類例として挙げられる特撮作品も東宝ゴジラシリーズだけでなくテレビ作品なども含まれ楽しい一冊だった。 2025/04/28
ゐづかさん
2
再読了。論文というよりはエッセイの趣が強い。基本的に「シンプルイズベスト」「神は細部に宿る」という美観を持ちながら同時に独創性や新しさを重視している印象。2013/10/13
1977年から
0
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