内容説明
知力、武力、愛欲を巧みに弄し息詰まる戦乱の世を生き抜く元就の半生を描いた決定版!秘められた元就の謎に迫る問題作。身辺を平定した元就、その矛先は中国地方制覇へと向けられる。直木賞作家会心の長編3部作、堂々ここに完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
国士舘大学そっくりおじさん・寺
16
最終巻読了。これは相当に酷い(笑)。内容も構成も無茶苦茶である。下巻でやっと毛利家を継ぐ元就さん。まあはなから若き日を描くつもりの長編だったのかも知れないが、厳島の合戦すらない。おまけに元就に12歳の少女と性交させたり、10歳の少年に男色ホモセクハラをしたりと目茶苦茶。これらは戦国時代には普通だったとは言え気持ち悪い。やたらにストーリーに関係無い尼子経久や三国志の話を長々と書いたりして呆れる。およそ吉川英治文学賞作家とは思えない。東スポに半年連載されたものだが、愛読者はいたのだろうか?。駄本だ。2014/08/25