内容説明
英国演劇の真髄は、言葉なのである。英国演劇の根底に流れているものは、確固たるリアリズムとオーソドックス性である。見るよりも聴く芝居が本道なのだ。せりふの陰影、変化をいかにはっきり、いかに正確に表現するかが一番大きなことであって、動きも装置もその陰に隠れてしまうのだ。しかし本来、日本の寄席程度の小さな劇場で発達した言葉の芸術は、エリザベス朝の昔から全く変わらず今日まで英国演劇の中に脈々と流れ、生きている。
目次
第1章 英国演劇界
第2章 風土と英国演劇
第3章 現代英国演劇の歴史
第4章 英国演劇界の仕組み
第5章 商業演劇
第6章 ロンドンの劇場めぐり
第7章 フリンジと地方劇場
第8章 英国の劇作家
第9章 英国の俳優
第10章 英国の演出家
第11章 英国の舞台美術
第12章 英国の音楽劇
第13章 英国演劇界散歩
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