感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひばりん
7
セールに馴染んでいる日本人は少ないが、松岡正剛さんが孤高のセール主義者であることはもっと知られていい。書籍と書籍の相互参照という発想(編集工学)は、明らかにセールの相互参照概念に由来する。だから我々読書人は”間接的に”セールのお世話になっているともいえる。セールは本当にすごい。セールは書籍のように世界を読み、世界を生きるように書籍を生きる。世界と書籍の相互参照は止まらない。世界はもっと身近で、書籍ははるか遠い。セールを読むなら、まずこの一冊。モナド論の意味が掴めれば、あとは目眩くセール哲学を堪能するのみ。2021/10/09
tsuyoshi555
0
「一方では体系的に組織されていることにすぐに気付き、確信しつづけるのだが、一方では・・・筋道の漠然たる観念を持ち、地図にはないのだが導きの糸だけは手に握って、ある迷宮の中を進んでいるという奇妙な感覚を持つ。・・・この両面的な感覚はライプニッツの企図したもの・・・と正しく対応しているのである。」この両面的な感覚は表裏一体@sun2016/06/15