慣れろ、おちょくれ、踏み外せ―性と身体をめぐるクィアな対話

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慣れろ、おちょくれ、踏み外せ―性と身体をめぐるクィアな対話

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784255013480
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0095

出版社内容情報

“みんな”でいたくない“みんな”のために

「LGBT」に分類して整理したら、終わりじゃない。
「わからない」と「わかる」、「マイノリティ」と「マジョリティ」を
行き来しながら対話する、繊細で痛快なクィアの本。
ときに反抗的で、しなやかな態度は明日への希望に――。

性、恋愛、結婚、家族、子孫、幸福、身体、未来――
バラバラのままつながった壮大な「その他」たちが、
すべての「普通」と「規範」を問い直す。

「『普通』や『みんな』という言葉に己を託したり託さなかったり、託せたり託せなかったりする読者のみなさんを、風通しのよい、というよりは強風吹きすさぶ場所へと連れて行ってしまおうというのが私たちの企みです。どうぞ、遠くまで吹き飛ばされてください」(森山至貴「はじめに」より)

「ワクワクだけでも足りません。ヒヤヒヤするかもしれませんし、何か責められたような気分でイライラしたり、何様だコイツ、という思いでムカムカするかもしれません。逆に、全然言い足りてないぞ、と思うこともあるかもしれません。そのくらいのほうが普通じゃないかと思います。そのくらいでないと、私たちも語った甲斐がありません」(能町みね子「おわりに」より)

内容説明

「LGBT」に分類して整理したら、終わりじゃない。人間の複雑さと繊細さの入口に立ち、「クィア」を考える。これがスタート地点にして決定版!性、恋愛、結婚、家族、子孫、幸福、身体、未来、壮大な「その他」たちが、すべての「普通」を問い直す。

目次

第1章 私たち「その他」は壮大なんですけど?―LGBTQ+、分類して整理したあとの、その先の話
当事者性が強すぎて
第2章 基準を疑え、規範を疑え―性、性別、恋愛ってなんだろう?
「わからない」って言いたいだけじゃん
第3章 いい加減、そろそろ慣れてくれないかな―マイノリティとマジョリティのあいだ
それは「論」ではありません
第4章 制度を疑い、乗りこなせ―「結婚」をおちょくり、「家族像」を書き換える
第5章 そんな未来はいらないし、私の不幸は私が決める―流動する身体、異性愛的ではない未来
第6章 「出過ぎた真似」と「踏み外し」が世界を広げる―「みんな」なんて疑ってやる

著者等紹介

森山至貴[モリヤマノリタカ]
1982年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻(相関社会科学コース)博士課程単位取得満期退学。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻助教、早稲田大学文学学術院専任講師を経て、同准教授。専門は、社会学、クィア・スタディーズ

能町みね子[ノウマチミネコ]
1979年北海道生まれ。文筆家、イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

63
【「出過ぎた真似」と「踏み外す」は分けられず、その分けられなさが世界にとっての希望だ】「クィア」を説明し、「普通」と「規範」を問い直しながら当事者同士が対談した書。推し本。能町が「ものすごく語るのをためらうテーマ」と前置きしながらも、“TERF(トランス排除的なラディカルフェミニズム)”について思いを語ったことを高く評価。森山は言う。<クィアって単純に「みんな」のためのものじゃない、んですよね。「みんな」でない、「みんな」でいられない、「みんな」でいたくない、「みんな」のためのものなんだと思います>と。⇒2025/01/20

阿部義彦

22
少し前にLGB/Tを知る為にちくま新書『LGBTを読みとく』を読みましたが、これはその著者である森山至貴さん(G)と能町みね子さん(T)との対談による、その当人達による、世間との距離感や何故そうなったか?を赤裸々に語り合って、性と身体をめぐる普通って何という事に対する疑問を突きつけるフリートークとなっており更に理解が深まります。みね子さんは私もファンで著書も愛読してたので偏見との戦い(と言うよりも要するに自分の様な人にも慣れて欲しいだけ)の事や『私の身体をどう思うべきかお前が決めるな』等理解が深まります。2023/08/01

くさてる

19
自分でも答えが出ていない、世間的にも答えが出たと思ったらひっくり返されたりあっという間に風向きが変わったり、でなかなか難しい、性とからだをめぐる問題に、真摯に取り組んでいる対話でした。断言を避け、慎重に、でも当事者としての言葉は誠実に。そんな印象を受けました。2023/11/04

蝶子

8
自分の浅はかさを突きつけられた。私は「理解する」側の人間だったな、と傲慢さみたいなものを感じて反省する。森山さんの言うとおりこういう本を手に取った時点ですでに露骨な差別主義者ではないがマイクロアグレッションや「アライ」という言葉の上から目線がキツくてかえってまともに取り合わないほうがすっきりする…とかそういう話を読んで、教えてもらわないとわからないよな…と思う自分がいるのも事実。しかしそもそも「わかる」ということが必要なのか?「慣れればいい」というお二人の言葉にかすかな希望を感じた。2023/11/05

Melody_Nelson

7
能町みね子が好きなので手に取るも、「クィア・スタディー」という耳慣れない学問の話で戸惑い、結局わかったような、わからないような。主に性的マイノリティについての対談だが、最後の方に出てくるように、その他の「差別」とかマイノリティな性向(小児性愛とかSMとか)についても「クィア」が当てはまるだろうから、「クィア」とは深い。全体を通して知らない単語や考え方が多く、なかなか追いつけず、読めば読むほど、迂闊に意見を言えないなと感じてしまった。「多様性」という言葉に逃げてはいけないらしい。まずは「認める」ことが大事。2024/01/29

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