岐路の前にいる君たちに―鷲田清一式辞集

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岐路の前にいる君たちに―鷲田清一式辞集

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  • サイズ 46判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784255011417
  • NDC分類 377.28
  • Cコード C0095

出版社内容情報

朝日新聞『折々のことば』でおなじみの哲学者・鷲田清一が、大阪大学・京都市立芸術大学の入学・卒業式で、新しい世界に旅立つ現代の若者たちへ贈った言葉、8年間分を収録。

「式辞にどんな言葉を送ったらいいかは年中考えていますね」(「コトカレ」インタビューより)
新入生や新社会人など、不安と希望の入り混じった若い人たちの人生の門出に投げかけられた言葉はそのまま、私たち現代人が直面する仕事や人生の悩みに寄り添い、背中を押してくれる人生の哲学となって心に響きます。

内容説明

哲学者鷲田清一が若者に贈った、不定の時代を照らす教養の言葉。

目次

第1章 卒業式の言葉(問題の根を発見し、解決する力;枠の外の価値を見つけられる眼;他者の小さな声を聴き、応じることができるリベラリティ;社会の根底的な変化を感知するセンス;重要なのは優れたフォロワーシップ;芸術の根底にある民主主義の精神;全容を把握できないまま拡大し続ける社会;「わたし」の表現は「時代」の表現;感動や違和感を一つの確かな表現へと転換する)
第2章 入学式の言葉(わからないまま的確に問題に処するスキル;ほんとうの科学は思いやりのあるもの;タフな知性に必要な「複眼」;他者を他者のほうから理解しようとする想像力;社会の現場に想像力を届ける;アートは人びとをつなぐ生存の技法;「つくる」技を回復させる;体は世界を感知するセンサー)

著者等紹介

鷲田清一[ワシダキヨカズ]
1949年京都生まれ、哲学者。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得。大阪大学文学部教授などを経て、2007~2011年大阪大学総長、2015~2019年京都市立芸術大学理事長・学長を歴任する。現在はせんだいメディアテーク館長、サントリー文化財団副理事長。医療や介護、教育の現場などに哲学の思考をつなぐ臨床哲学を提唱・探求する。著書に『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞)、『「聴く」ことの力―臨床哲学試論』(ちくま学芸文庫、桑原武夫学芸賞)、『「ぐずぐず」の理由』(角川選書、読売文学賞)、『濃霧の中の方向感覚』(晶文社)、『哲学の使い方』(岩波新書)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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けんとまん1007

67
敬愛する方のお一人、鷲田先生の式辞集。どれをとっても、先生の熱い深い思いが滲み出ている。伝えていることの意味は、かなり高いものがあるし、そこに到達できる可能性があると思われているからの内容だ。何でもサービスと捉える風潮。自分の足で立ち、自分で考えることの意味。真の教養とは、複線の眼を持つことから生まれる・・・などなど。多くの人に読んでほしい。2010年度の入学式の式辞を、娘とかみさんは聴いているのだが、その時はどう思ったのだろうか。少なくとも、今、娘が担っていることは社会的弱者への取組なので活きている。2021/03/01

さっちゃん

41
鷲田さんが学長を務めておられたときの、大阪大学、京都市立芸術大学の入学式や卒業式の式辞を集めたもの。若者への温かいメッセージは、未来を担う者だけでなく、私のような親世代の心にも響いた。どうかこの国の若者が、自分を、周りを、未来を信じられる国になってほしい。人生に少しだけ寄り道するのを許される国になってほしい。読了後、そんなことを考えた。2019/12/19

ムーミン

34
珠玉の言葉にあふれ、自身の胸にも刻みたいし、どこかで折に触れ使いたいと思える文章に出会えました。2022/01/12

kan

33
3月4月の別れと出会い、終わりと始まりにふさわしい本で、心に響く言葉がたくさんあった。特に、教養とは何か、思考とは何か、なぜ人は学ぶのかという根本的な問いに対する一貫した考えに、教育現場で働く者として深く共感した。今の私にできそうなことは、子どもたちが思考の補助線を立て、「いま」「ここ」とは別の場所から「いま」「ここ」を見つめ直す複眼をもつための工夫をすることだ。私自身、この年度始めに環境が大きく変わったため鷲田さんの言葉にとても勇気づけられ、時々泣きそうになりながら、心に刻みたい多くの言葉を書き留めた。2023/04/09

tenori

28
入学式や卒業式に限らず、式辞とはたいてい「あ~、早く終わってくれないかな~っ」と思ったもの。きっと私だけではないはず。でも、この鷲田先生の言葉は響きます。こういう言葉を伝えてくれる人がいたら、受け止めなければいけないなと感じられると思う。とは言え、これは鷲田先生が自らの哲学的な考察の積み重ねをもとに、真摯に学生に相対しているから発せられる言葉なのであって、誰もが言えることではないのだろうな。それぞれの式辞の要約が冒頭1ページに集約されているのですが、それだけ読んでも響くものがあります。2020/04/05

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