出版社内容情報
絶版となって久しい夏井いつきの第一句集『伊月集』。
多くの方から”是非、復刊してほしい”との要望に応え、新装版としてここに蘇る!
『プレバト!!』(毎日放送/TBS)で講師をつとめる夏井いつきの第一句集の復刻。
絶版となっていた1999年刊行の夏井いつき第一句集『伊月集』が新装復刊されました。蘇る30歳代の珠玉330句。新たな前書きや表記も改め、今、『龍』となる。
時代が待っていた句群のあらためての登場です。
目次
ヒヤシンス
韮の花
龍
かもめ
セロリ
しまふくろふ
花
著者等紹介
夏井いつき[ナツイイツキ]
昭和32年生まれ。8年間の中学国語教諭の後、俳人へ転身。「第8回俳壇賞」受賞など。俳句集団「いつき組」組長。創作活動&指導に加え、俳句の授業“句会ライブ”、全国高等学校俳句選手権「俳句甲子園」の創設にも携わるなど幅広く活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうゆうpanda
51
講演会でご本人にサインを頂きました。サイン本でーす。いいでしょう♡次にお目に掛かるまでに俳号を覚えて頂けるよう精進します。30代までの句を編んだ句集。お若い時なので恋愛を詠んだと思われる句がいくつかある。安易に「君」を使わず「男」を使っているところが印象に残った。「桜貝ビスコの箱に入れてある」など可愛らしい句も詠むのに、恋愛に関してはやけに凛としていて、でも、少し不穏な感じが艶っぽく、お人柄を感じさせた。好きな句には付箋を貼った。どんな句を選ぶかは私の人柄。一読では終われない。手元に置いて何度も味わう。2016/07/17
パフちゃん@かのん変更
48
この本のスタイルが好きだ。15cmくらいの真四角の本。1ページにブロック体で俳句が2句。ソフトカバーで扱いやすい。プレバトで大活躍中の夏井いつきさん。30代までの330句が載せられている。このスタイルで伊月集次々と続編が出ることを期待しています。「たまご生みさうな尻して春の鴨」「きんぽうげ色の仔猫を拾ひきて」「父に似た男と暮らす蜆汁」「桜貝ビスコの箱に入れてある」「蛇苺ほどのいぢわるしてをりぬ」「幻聴やたかみにくらき桐の花」「山蟻の膝がくがくと急ぎけり」「十六夜の龍の目玉をねだりをる」などなど2018/09/14
リッツ
21
あのプレバトの俳句の先生だ!と手に取った。自然のきらめき、みずみずしさ、四季折々のぬくもりが五七五の音で伝わってくる。音であれ言葉であれ、絵画であれ、感じたものをこんな風に描けたらなぁと思った。2022/05/08
華形 満
5
流石に夏井先生の一句一句はぐさりと心に突き刺さる。「ミサイルをたんぽぽ弾で撃ち落とす」「日章旗と何かの旗がはためく冬」等々。特に、コロナ禍の世相を詠った余禄の章が秀逸。「百合の香やアクリル板といふきれい」「冷房ぬるし銃めく新型体温計」、考え方によってはこんな現生でも句の題材には事欠かないというのは、俳句という世界は実に奥深いと改めて感心させられた。2022/02/14
凛
1
夏井いつき先生の俳句は初心者の私にも分かりやすかったです。2019/12/21