絵でよむ漢文 (新版)

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絵でよむ漢文 (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784255007045
  • NDC分類 920
  • Cコード C0098

出版社内容情報

今だからこそ、漢文が、面白い!

【入門者から上級者まで楽しめる、現代に甦る「漢文指南」の決定版!】──不況や政治やエコ…。数千年も前に、こんな進歩的な考えがあった!
多彩な絵と、漢文の第一人者による軽快な解釈・解説で、難しそうな漢文から心に響く漢文の世界へ楽しくご案内します。

◆昔学んだ漢文を、気楽に読み直せる 教科書の定番から、とくに人気のある、味わい深い作品を厳選した“イイトコ取り”のラインナップ。新たに漢文を学びたいと思う人にもオススメ。

◆絵がたくさんで、イメージが膨らむ とかく硬いイメージのある漢文も、ビジュアルが豊富に使われているのですらすらと読め、作品に対するイメージも膨らみます。
【収録されている作品の例】 春暁(孟浩然)/元ニの安西に使するを送る(王維)/春望(杜甫)/山中にて幽人と対酌す(李白)/春夜(蘇軾)/ 絶句(杜甫)/塞翁が馬『淮南子』/株を守る(韓非)/管鮑の交わり『史記』/世に伯楽有りて(韓愈)/ 学んで時に之を習う『論語』/吾十有五にして学に志す『論語』/蛍雪之功『蒙求』/胡蝶の夢(荘子)/春夜桃李園に宴するの序 (李白)

「わしは今でこそ『先生』なんて呼ばれておるが、十四まで学問が嫌いで、二十九まで自立できず、三十九まで人生を迷い、四十九まで天命をわきまえず、五十九まで自己主張ばかりで、六十九まで枯れずにギラギラしてた。ま、人生なんてそんなもんさ」(本文「吾十有五にして学に志す 『論語』為政」より)

「『絵でよむ漢文』の読み方はこうです。勉強した知識を、時がきたら実習で実践する。おもしろいじゃないか。遠くから友がくる。楽しいじゃないか。他人に理解されなくても怒らない。人格者と言えるじゃないか。
読むそばから周りの空気がきれいになってきて、気もちが開かれます。著者は言います。ここにあるのは、人生は楽しいものなんだ、前向きに生きようじゃないか、という孔子の笑い声が聞こえてくるようなメッセージだ、と。」(長田弘氏推薦)


[著者紹介]
加藤 徹(かとう・とおる)
1963年東京生まれ。東京大学文学部中国語中国文学科卒業、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。1990~91年、中国政府奨学金高級進修生として北京大学中文系に留学。広島大学総合科学部助教授を経て、現在、明治大学法学部教授。著書に『漢文力』(中公文庫)、『西太后』(中公新書)、『漢文の素養』(光文社新書)、『貝と羊の中国人』(新潮新書)など。

目次

第1章 春眠暁を覚えず―漢文をひもとく(春暁―孟浩然;元二の安西に使するを送る―王維 ほか)
第2章 覆水盆に返らず―故事成語から考える(覆水収め難し―『野客叢書』;苛政は虎よりも猛なり―『礼記』 ほか)
第3章 独り釣る寒江の雪―名詩を味わう(鸛鵲楼に登る―王之渙;敕勒の歌―無名氏 ほか)
第4章 四面楚歌―歴史に学ぶ(撃壌歌―『十八史略』;太公望―『十八史略』 ほか)
第5章 温故知新―古人と対話する(故きを温めて新しきを知れば―『論語』為政;憤せざれば啓せず―『論語』述而 ほか)

著者等紹介

加藤徹[カトウトオル]
1963年東京生まれ。東京大学文学部中国語中国文学科卒業、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。1990~91年、中国政府奨学金高級進修生として北京大学中文系に留学。広島大学総合科学部助教授を経て、明治大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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クラムボン

16
漢文は中国の古典。でも日本語の語順に直して読むと読めてしまう。私には日本の古文よりもわかり易い。自国の古典より外国の古典の方が読みやすいとは…何とも不思議なことです。その恩恵で、漢詩も、論語も、史記でも、原典に近い形で理解できるのだから面白い。加藤徹さんの『絵でよむ漢文』には様々な漢文があります。杜甫「春望」、荘子「胡蝶の夢」、孫子「風林火山」など、有名な古典が大した苦労も無くわかってしまう。絵は伝統的な図柄の画像石の拓本や篆刻文字などが描かれていて、これは、いかにも中国だなあと思ってしまいます。2021/07/01

不識庵

12
受験以来久しく漢文から遠ざかっていた。再び触れてみると、漢文は簡潔にして豊穣。それは漢詩によく表れる。「月落烏啼霜満天(月落ち烏啼いて霜天に満つ)」。この潔さがかえって浪漫を誘う。書き下しを編み出した、昔日の日本人のセンスもまた良し。2018/04/20

松尾三郎兵衛尉拓志

4
簡潔で力強く人間味溢れる漢文を、イメージをしやすくするため書画を添えて、まとめた一冊。とは言ったものの、絵の存在感が薄く、とても絵で読むとは言えない。ただ、漢文の内容は有名な故事成語や漢詩、孔子の言葉も乗っていて面白かった。初心者にも読みやすいと思います。2015/04/06

ぷーたろう

3
本書では漢文の授業でも習う孟浩然の「春暁」や杜甫の「春望」など有名な漢詩や孔子の『論語』は勿論のこと、紀元前の詩に故事成語、夏目漱石作のものまで幅広く扱われていて勉強になりました。一つ一つの解説も章ごとにあるコラムも全部面白くて、それによると「一石二鳥」などは西洋由来の「漢文もどき」だそうです。俳優の松坂桃李(とおり)さんの名前の由来にもなった司馬遷の言葉「桃李言わざれども、下自ら蹊を成す。(とうりものいわざれども、したおのずからこみちをなす)」が好きです。匂い立つような美しい言葉を読むと心が潤いますね。2023/07/10

ueno

3
読みやすかったし、改めて漢文の世界の美しさを感じた。漢文、書き下し文、口語訳、筆者や時代背景の紹介がコンパクトにまとめてあり、肩ひじ張らずに読める一冊。2017/06/12

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