内容説明
愛する人との出会い、そして永遠の別れ。味わったことのない孤独、底なしの喪失感に苦しむ主人公は、未来に向かって歩き出す。
著者等紹介
よしもとばなな[ヨシモトバナナ]
作家。1964年、東京都生まれ。1987年、日本大学芸術学部文芸科卒業。卒業制作の『ムーンライト・シャドウ』で日大芸術学部長賞を受賞。『キッチン』で同年に海燕新人文学賞、1988年に泉鏡花文学賞を受賞。1989年、『TUGUMI』で山本周五郎賞、1995年、『アムリタ』で紫式部賞、2000年、『不倫と南米』でドゥマゴ文学賞を受賞
エメリック,マイケル[エメリック,マイケル][Emmerich,Michael]
翻訳家。1975年、ニューヨーク州生まれ。プリンストン大学卒業後、立命館大学大学院文学研究科にて修士号を取得。現在、コロンビア大学大学院博士課程在学中
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りぃぃ
25
何度でも読み返したくなる一冊。読む度に泣き、心に沁みる、大切な本。 映画化されたの知らなかった!!見たいような、見たくないような🌀2022/05/01
kaori
22
読友サン、オススメ本。ぎゅっと詰まった作品で、じっくり味わって読みたいな、と思った。2015/04/18
風里
14
深い深い悲しみ。 日常からドロップアウトするわけでもなく、静に乖離している。 短いけれども美しい。2012/12/11
りぃぃ
10
もう何回読んだか分からない。内容も、グッとくるところも分かっているのに、時々無性に読みたい衝動に駆られる。描写がキレイで言葉が優しくて、読むたびに前向きになれる一冊。大切な一冊。2019/05/26
GIN@本棚大洪水中
8
さつきは恋人である等を交通事故で失う。等の弟である柊は兄と恋人を同時に失った。どうしても哀しみが消えない。毎夜、等が夢に出てくるところである人物に出会い……。 親しい人を失う悲しみとその人を想い続けることについて考えさせられる一冊。 去年、他界した祖父を想い読了しました。2012/03/22